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醍醐から音羽山そして「逢坂の関」へ [大阪発家族でアウトドア]

 当初天気が悪いと聞いて居たのですが、なんとか持ちそうなのでこれまで足を踏み入れたことのない京都の音羽山へ。せっかくなのでちょっと長めにコースを考えて、京都地下鉄「醍醐」から歩き出します。

醍醐寺三宝院

 醍醐寺の秀吉が作った三宝院は金の屏風に豪勢な庭です。さすが世界遺産。霊宝館には快慶の像もあって見所が多く、1時間くらいすぐにたってしまいました。去年の台風21号で大きな被害が出たようです。わずかながら寄付しておきました。

綺麗なコガネムシ

 「先を急がねば」と一旦戻り、長尾天満宮の石段を上がります。石段上の社右の道をいきます。綺麗なコガネムシがいました。センチコガネという糞虫らしいです。飛んでいるときは金色に見えたのですが、とまっていると濃い青が綺麗です。今回の山でなんども見かけました。

気持ちのいい稜線

 高塚山までは割と急登なのですが、稜線に出ると流石に楽です。
 高塚山をすぎてしばらく行くと突然森の中にぽっかりと空間があいていて大きな光が差し込んでいます。一瞬目の前にあるものがわかりません。それはゲートボール場で老人の男女3人が興じていました。突然現れた光景にSF映画の舞台に迷いこんだのかと思いましたよ。
 もちろんそんなことはなくて道を尋ねると丁寧に教えてもらいました。山を歩いていると時々こんなところに人が…ということがあってびっくりさせられます。そういえばこの辺りモトクロスバイクが轟音を響かせて谷道を行き交いしていました。ちょっとどうかな?と思いました。ずっと道を譲らなければならないし、ガソリン臭いですもの。
 何度か道に迷いながらなんとか東海自然歩道に出ました。全体的にここまで正式な道標のようなものはありません。「火の用心ダイゴ団」のプレート、それに時々パウチされたルート図が木に貼られているだけです。伏見側からはあまり道は整備されていないようですね。

東海自然歩道に出た

 音羽山はもうすぐです、瀬田川が見えました。石山寺に下りる道もありますが、今日は最短で駅へ行く道を取ることにします。

樹間から瀬田川が見えた

 頂上に着くとびわ湖が臨まれました。

びわ湖が見えた

 ハイキングの方などもいまして頂上はまあまあ賑わっています。目の前には比叡山がどっしりとしています。最初は鉄塔の電線が邪魔だなあと感じていたのですが、だんだんと気にならなくなりました。

音羽山の山頂

 頂上からの下りはなかなか急でしたが、その分早かったです。京阪の大谷駅につきました。ここはうなぎが有名なのですね。全然知りませんでした。

逢坂まで下りてきた

 和歌に詠まれた「逢坂の関」がこの辺りだそうです。蝉丸神社もありました。

これやこの 往くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関


 会えば必ず別れがあり、別れればまた出会いもある…昔も今も変わらないですね。


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養生中は読書とテレビの日々でした [日常]

 おかげさまでお腹の風邪はようやくのところ治まるに至ったのですが、結局のところ回復まで1週間かかってしまいました。

 前回のブログで「山は逃げない」と書きましたが、これくらいの歳になると、積み残した山の多いことよ…残る人生を考えると一つでも多く山に行きたいのですが、無理をすると人生自体が短くなりかねないので(^ ^)、やはり焦らず一つ一つ課題をクリアしていかねばと自戒を込めて考えています。

 さてこの間、久しぶりに読書とテレビに明け暮れました。

 本はカズオ・イシグロの「日の名残り」が心に残る作品でした。執事が自分の「輝かしき」一生を語りながら旅をするロードムービーのようなストーリーです。「伝統的な」執事がユーモアたっぷりなのですが、この生真面目さ、日本人と通じるところがあるのか、なぜか親近感を覚えてしまうのです。
 人生を振り返ると、悲しくて切ないです。

 テレビはNHKスペシャルの「激闘ガダルカナル 悲劇の指揮官」「かくて”自由”は死せり〜ある新聞と戦争への道」「全貌二・二六事件〜最高機密文書で迫る〜」を見ました。

 ガダルカナルは一木大佐の名誉回復を図るような内容で、確かに気の毒なところもあるけれど「悲劇の指揮官」とするのはちょっと一面すぎるような気がしました。それでも娘さんが初めて人前でインタビューに答えるなど貴重な証言でした。

 「日本新聞」というのは初めて知りました。1925〜35年にかけて発行された右派系新聞メディアです。ここで主張された「反天皇機関説」などが、憲法学者や政府関係者襲撃に繋がり、やがては自由が失われていくと同時に戦争に突き進んで行ったということでした。長野県伊那の音楽教員がデモクラシー=自由主義から民族派に転向して行く事実が重いです。リアルだなあと思いました。

 最後の2.26事件は力作です。海軍の資料を掘り起こした研究者の功績が大きいと思います。この資料を見た学者の誰もが「第1級の資料」と話し、興奮ぶりが伝わってきました。海軍はクーデター1週間前から察知していたとのこと。模様眺めをつらぬいたのは状況によってベストのポジショニングを取ろうとしていたのでしょうか。何れにしても「組織」が優先されれば、戦争を止めることはできないだろうとあらためて思いました。

 ドラマは「凪のお暇」いいですね。「潤一」も世界観があってよかったです。「ノーサイド・ゲーム」は、結局わかりやすいストーリーがいいんでしょうね。

 コミックは「忘却のサチコ」を読んでいます。もうちょっと元結婚相手の男性が出てきてほしいなと思います。でも先を楽しみにしています。

 NHKドキュメント72時間の「クライミングジム 上を向いて登ろう」も面白かったです。鈴木昇巳さん夫妻が出てきたり、精神障害を抱える人が出てきたり、様々な人間模様が描かれていました。「クライマーあるある」が随所に出てきて苦笑することがしばしばです。
 ジムしばらく行っていないな、久しぶりに行ってみようかな。

 テレビを買い換えてYouTubeが見られるようになったのも大きかったです。洋楽ではエド・シーランとTHE 1975が気に入りました。それにトーキング・ヘッズのストップ・メイキング・センスがでフルで見ることができてしまって、興奮してしまいました。デヴィッド・バーンかっこいいなあ。

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お盆の山行が中止に…体調崩して [クライミングを復活させたい]

 数日前から腹を下してしまい、すぐに治ると思っていたら、全然治らない。本当は8月11日と12日で山に行くはずでしたが中止。パートナーさん「暑いし無理しないほうがいい。山は逃げない」とのお言葉。このお盆は大人しくすることにしました。

 最近、内省的になりがちなので、山に行って気分変えたかったなー。(-_-)zzz


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