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平成の30年の時をへて「新版冬期クライミング」が出版された [山の本、TVなどメディア関係]

 電車まで時間があったのでぶらりと駅の本屋さんに寄ったら、「新版冬期クライミング」という本が置いてありました。こんな本を買う人がこの街にいるのだろうか?とびっくりしました。

 「もうこんな本を買ってクライミングすることもなかろう」と思い、一度はホームへの階段を登りだしましたが、急に思い直しレジに本を持って行きました。

 ウインター・クライマーズ・ミーティング(略してWCM)編とあります。WCMはクライマーの馬目弘仁さんらが呼びかけた集まりです。「はじめに」で元クライミング・ジャーナル編集長の菊地敏之さんは「海外でも国内でも世界標準のスタイルで難度の高いアルパインクライミングが行われていた」としたうえで、次のように書いています。

 特に2000年代に入ってからはその傾向はさらに激しく、大きな情報とはなっていないものの内容的にはほとんどセンセーションともいえるものが目白押しに報告されていた。


 そうして情報を集めていくと、皆のレベルの高さ、そして何よりも密度の濃さに驚かされるばかりだった。正直、国内アルパインクライミングがこんなに盛んに、70年代を超える勢いで行われていることに、個人的には驚嘆するばかりだった。


 新版に収録されている山は、利尻山、上ホロカメットク山、黒伏山、谷川岳、足尾、戸隠、剱岳、黒部別山、黒部丸山、白馬岳、不帰、鹿島槍ヶ岳、赤沢岳、唐沢岳幕岩、硫黄岳、槍ヶ岳、赤沢山、穂高岳、笠ヶ岳、錫杖岳、甲斐駒ケ岳、北岳バットレス、八ヶ岳、宝剣岳、御在所岳。

 30年を経てまさに平成の終わりに、再び新版を発行するとは、なかなか粋なことをしてくれるものですね。さすが白山書房さんです。

 さあモチベーションが上がるでしょうか?安易な気持ちは禁物ですけどね…

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 私が持っている"初代"冬期クライミングは平成元年12月(1989年)に出版されました。西村豊一氏とクライミング・ジャーナル編集部編です。当時は無積雪期のルートを冬期に登った記録が多いですね。

 "初代"に収録の山は、穂高の屏風岩、前穂東壁、滝谷、唐沢岳幕岩、丸山、奥鐘山西壁、剣岳、鹿島槍ヶ岳の北壁、荒沢奥壁、北岳バットレス、甲斐駒ヶ岳の赤石沢奥壁、坊主岩、サデの大岩、谷川岳、八ヶ岳

 
新版 冬期クライミング (クライミング・ガイドブックス)

新版 冬期クライミング (クライミング・ガイドブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 白山書房
  • 発売日: 2018/10/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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