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奥から表へ沼津アルプスの縦走 [東京での登山と日常]

 沼津アルプスは400メートル未満の低山の連なりです。累積標高は1200メートルほどで、アップダウンが地味にこたえると聞いていましたが、登りといっても100メートルほどで延々続くわけでもなく、ひと頑張りすれば登り切れます。たとえしんどいとしても眺望の良さがすべてを補ってくれる好ルートでした。

富士山が綺麗だ

宝永火口が見える

 始発の東海道本線に乗って三島で乗り換え伊豆箱根鉄道で原木(ばらき)駅で下車。そこから奥アルプス縦走路へ。富士山が雪をまとっていてとてもきれいです。山腹の宝永火口がこちらを向いています。伊豆方面からの富士山眺望ならではですね。

 低山だけあってお寺の太鼓の音など街の音もすぐ近くに聞こえます。茶臼山を経て大嵐山(日守山)に登ると展望台がありました。

大嵐山(日守山)

この先は許可制とのこと

 日守山から先は「許可が必要」との看板あり。ご迷惑をおかけしないよう注意して進むことにします。この先は岩場あり、梯子ありでとても楽しい区間です。激登り、激下りがあってもロープが整備されています。

梯子が丁寧にかけられている

岩場が続く

大平山 愛されている

 やがて大平山(おおべらやま)に到着。ここまでが奥アルプス路です。ノートが設置されていました。沼津アルプスは全般的に道標の手作り感が満載で地元の人にとても愛されている山だなあと思いました。さすが表だけあって大平山からはよく登られた道となりました。多比のバス停から縦走する人も多いようです。人と出会うことが多くなりました。

中将岩

 鷲頭山、小ワシズ山を超えて下りていくと中将岩という岩塊があります。一の谷の合戦で破れた平重衡が伊豆狩野で軟禁されたのち処分されると知るや山に逃げ込んで隠れ住んだという言い伝えがあるとのこと。1679年地元の人により阿弥陀如来の石像が納められています。

駿河湾が青い

 「きららの展望地」で突然駿河湾を眼下にします。「わ〜」と思わず声が出てしまいました。海がとっても青い!汽笛の音が時折聞こえます。海が見える山ってとてもいいですね。

志下山

 いくつもピークを通過しましたが、志下(しげ)山が印象的でした。山頂に桜が植わっているのです。春にはきっと絵になるだろうな〜。

機関銃座の跡地

 途中には太平洋戦争時の機関銃座の跡がありました。駿河湾を北上する米軍機を攻撃するために据えられたとのこと。どこまで有効な作戦だったのだろうか?

 横山を経ていったん車道に出てそこから香貫(かぬき)山に登り返します。山頂自体は「これ?」というくらい、しょぼかったのですが、近くの展望台はとってもよかった。

香貫山の展望台

 駿河湾、富士山、南アルプスの聖、赤石、荒川の三山が一望にできました。

沼津市街地と富士山

 振り返るとこれまで歩いてきた沼津アルプスの山々が見えます。徳倉(とくら)山は「象山」と呼ばれているそうです。確かに象が寝そべっているように見えるかも。

象山と呼ばれています

 その後黒瀬に下山して、沼津駅まで歩きました。駅に着くとちょうど電車が来るので飛び乗って熱海からはグリーン席を取って快適に帰りました。

2023/11/20
原木(7:30/9:40)大平山(9:45/10:30)鷲頭山(10:35/13:15)香貫山(13:15/14:20)沼津
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