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コロナ影響は…大学山岳部のブログから 2019〜2020積雪期 [大学山岳部のブログから]

 勝手に大学山岳部を応援する「大学山岳部のブログから」です。いつもより早いタイミングですが、コロナで残雪期の活動は無理でしょうし、山岳部の新歓にも影響が出ているので気になった次第です。

 授業自体がオンラインで行われています。どのクラブやサークルもそうでしょうが、山岳部の皆さんも活動を自粛していて4月以降の記録は見かけませんでした。

 新入生勧誘は「オンライン」で行うのが主流のようです。北海道大学の新歓はWeb会議サービス「zoom」で説明会しているとのこと。大学当局は新歓の開始を6月30日としているそうです。同志社大学は対面授業が行われる5月12日まで新歓を自粛するとのこと。大学も状況の変化を睨みながら再開のタイミングを伺っているのがわかります。ただし日付は延期しているようです。立命館大学も週一回「zoom」ミーティングに筋トレ。京都大学は「google hangout」でオンライン説明会。

 早稲田大学のtwitterで新歓の質問コーナーをみていると「授業を休む必要がありますか?」との問いに対し「体育会なので公欠届を出しますが、受理されるかどうかは教授次第」との記述がありました。公欠届があるのですね。教授次第だとはいえ、体育会に理解のある大学だなと思いました。「勉強との両立はできます」も心強い言葉でした。

 さて、そんな中記録をみてみますと

 首都大学東京は1/12-17で槍ヶ岳の北鎌尾根へ。湯俣からはビニール袋を巻きつかて渡渉したり(効果は今ひとつだったのかな?)下部尾根は確実に登っています。しかし槍ヶ岳頂上への上りと下りで予想外の苦戦を強いられ、最後にはビヴァーグまで追い詰められる記録はちょっと鳥肌ものでした。満身創痍での下山を読むと、やはり「キタカマ恐るべし」の感想しかありません。

 同志社大学は立山でイブ合宿をした末に、年末に飯豊連峰縦走(12/24-30)、2月に戸隠連峰登攀(2/7-11)、夕張山地縦走(2/23-3/1)と充実した積雪期の記録が並びます。さらにクライミングも鬼が牙や福良の岩場など渋すぎます。こうした辺鄙な岩場の記録にはきれいなルート図もついていて、こうした記録をまとめる能力と努力は、よく鍛えられているなあと思います。

 北海道大学はカムエク、カムイエクウチカウシ山の写真の数々が本当に日本離れをしていて素晴らしいです。今回さらに用語解説という欄を見つけました。私以前に「EPって何でしょうか」とブログで書いたことがあるのですが、EPはアイゼン、ピッケルのことでした。納得。変わってRFがわかりませんでした。どうも北大の山岳言葉は独特です。ちょっと違う文化があるのかな?。それとも時代の差でしょうか。

 日本大学は槍ヶ岳の中崎尾根へ行っているのですが、ここのところ見かけたことのない大所帯でした。最後の集合写真で撮影者も含めると13人はいるのではないでしょうか。これだけの若い人が集まれば楽しいでしょうね。

 立命館大学は年末に聖岳東尾根を登りました。尾根を見下ろしている写真なんかはなかなかいいと思いました。アプローチは今でも「青春18切符」なんですね。こういうのを読むと学生頑張れ!と応援したくなります。タクシーの運転手によると芝沢ゲートから易老渡までの道路の修復は2年かかるとのこと。まじか〜。

 専修大学は3/2-5で蓮華岳東尾根へ。渡渉をやり過ごして悪天が来る前に素早く蓮華岳をアタックすることができました。最初にトレースがあることにびっくりしています。荒船山のアイスクライミングの写真は関西にはない明るさがあって羨ましいです。

 明治大学も蓮華岳に12/25-1/2まで。多分同じ東尾根だと思うのですが、相変わらずの重厚登山が伺えます。伝統ですね。

 青山学院大学は雪崩事故防止研究会・那須山岳救助隊と三者主催で雪崩講習会を行ったようです。計画では午前10時から午後5時半までとあり、中身の濃い内容だったのでしょう。どんなだったのか報告も楽しみにしたいと思います。こういう知識って常にアップデートする必要があるでしょうから、私みたいなオールドも聞いてみたいです。関西でもないですかね。

 新型コロナウイルスの影響はどこまで続くかわからない中、活動が思うようにならないのは可哀想です。新入生もたくさんの出会いがあるこの時期にキャンパスへ行けないのは不運としか言いようがありません。

 「当たり前のように山に行けていた時代が懐かしい」との記述もありました。
 山小屋が今年度いっぱい閉鎖されるというニュースもありました。たとえテント泊だとしてもトイレも使えないでしょうから、コロナ後は「新たな登山様式」が必要かもしれません。

 少しずつで良いから山への扉が開かれますように…。

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