SSブログ

上州・武尊山 JRスキーツアー券で日帰り [東京での登山と日常]

 積雪期になるとスキー場のリフトが利用できて、楽に登れる日本百名山が上州・武尊山(ほたか)だ。だからスキー場が開いているうちに登っておきたかった。
 木曜の晩に「多分日曜日は天候が回復するだろう」と楽観的な予想をして切符を手配。新幹線とシャトルバスでスキー場に着いて、登山届と「ココヘリ」を申し込みます。

 さらにリフト2本乗り継いで、リフト終点でアイゼンを履いて出発!なんだかんだで到着から1時間がすぎました。間も無くで「えっ?これが剣ヶ峰?」という感じのこじんまりしたピークの剣ヶ峰。

リフト終点からしばらくで剣ヶ峰

 ここは下りがちょっとした岩場で唯一の核心部。注意すれば問題ありません。

剣ヶ峰の下り

 ずっとガスっていましたが、雲の切間に武尊山が見えました。風はきついままです。

ガスが切れて武尊山が見えた

 天候は少しずつ良くなってきて武尊山がはっきりと。

ガスが晴れた!武尊山だ

 雪壁を登って尾根状に出ると武尊山に到着。

武尊山の頂上に着いた

 しかし風がきつい。早々に降り出すと、あとからどんどん登ってくる。外国人の20人ぐらいのパーティもいる。

まだまだ登ってくる

 下山途中、谷川岳がはっきりと見えた。2週間前に行ったばかりだ。あの山は午前の方が天気が悪いのだろうか?午後になってだんだん晴れてきたように思う。

谷川岳

 こっちから見ると剣ヶ峰はスケールが大きく見えますね。

剣ヶ峰は写真映えしますね

 下山届を出す際に「ココヘリ」をなくしたのに気づきました。ガーン。規定により4000円支払います。受け取った時に「とりあえず」ポケットに入れたのが悪かった。多分スマホを出し入れした時に、落としたんだ。こういう場当たり的なところが、いくつになっても直らない。
 当初は時間が余ったらゲレンデでレンタルスキーでもしようかと思っていたのですが、想定外の出費に気分が萎えて、ビールを飲んで16時のバスで帰りました。

 この山は無積雪期はアプローチが大変そうなので、積雪期(つまりスキー場がオープンしているうちに)に行けて、良かったです。帰りの剣ヶ峰が印象的すぎて、武尊山自身はやや薄い印象ですけどね。

■上州・武尊山 2022/3/27
川場スキー場トップ(10:25/11:55)武尊山(12:05/13:20)川場スキー場トップ
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

もうすぐ春  [東京での登山と日常]

 東日本大震災から11年の特集番組がひと通り終わったな、と思った頃の先日の地震でした。揺れが長かった〜。もうウトウトしていたのですが、揺れを感じた時には「もう終わるか、まだ終わらないのか、長いな」と考えていて、一つも身を守る行動をしていなかったと反省しています。それよりも停電した方がびっくりして一気に目が覚めました。真っ暗な中、登山用のヘッドランプを手探りで見つけ、ラジオで状況を知ることができました。
 東京に来て何度か大きめの地震に遭いました。半年に一度のペース。多い…。

 登山への影響としましては、東北新幹線が脱線したりして、当面、安達太良とか西吾妻とか磐梯山は計画できそうもないなあ、そうなると上信越とか白馬方面になるなあ、と考えている次第です。

 東京での生活のメモです。
 下の写真は「中銀カプセルタワービル」です。建築家の黒川紀章の作品で、大阪万博のエキスポ・タワーもそうですね。万博のあとに作られたようです。カプセルは増やすことができ、形を変えながら進化していく。逆に考えると、進化とは形を変えていくものと言えるでしょう。メタボリズムという考え方らしいです。2月に前を通った時には、フェンスも増えていて、どうやらいよいよ解体が始まるようですね。

カプセルタワービル.jpg

カプセルタワービル2.jpg

 なくなると言えば「岩波ホール」。結局一度も行きませんでしたが、昔大阪・北浜の三越ホールというのがありまして、それが閉館するときに、よく一緒に取り上げられていた覚えがあって、名前を知っていました。一時は人気があった独立系映画館もちょっと影が薄くなってしまいました。

岩波ホール.jpg

 東京での日常生活は週末に日帰りで山に行って、もう1日の週休日はご近所に買い物に出かけています。下の写真は門前仲町の富岡八幡宮です。いつも骨董市をやっていまして、茶碗や小皿を買いました。2つで300円でした。

富岡八幡宮の骨董市.jpg

 料理の自炊も相変わらずやっています。下の写真は新玉ねぎのレンチンです。かつお節にポン酢をかけただけですが、玉ねぎがトロトロでいくらでも食べられそうです。そのほかに酒粕を買って来て、魚の粕漬けや、味噌汁に入れたりしています。ちょっと手間をかけることで驚くほどの味の変化が生まれ、幸福感が増す。きっと何かホルモンが分泌されているにちがいない。

新玉ねぎ.jpg

 最近読んだ本としては平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読みました。ガチの恋愛小説です。平野さんの本を読んだことがなかったので古本屋で買いました。難しい漢字があったり、知識も豊富で、読んでいると賢く知的な気分になれます。
 恋愛に限らず、あのときこうしていればどうなってたな〜とか、運命についてツラツラ考えたりして。

 週明けからはまん延防止法も解除されるとのこと。東京は人で溢れるのでしょうか。飲み屋も人でいっぱいになるのかな?山も溢れるかな?そうなるとアクセスの仕方も考えないとな〜と思っています。

 桜が咲く頃、どの残雪の山に行こうか。


マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

  • 作者: 平野啓一郎
  • 出版社/メーカー: コルク
  • 発売日: 2019/06/06
  • メディア: Kindle版



nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:スポーツ

強風の谷川岳 天神尾根をピストン [東京での登山と日常]

 谷川岳は登山する人にとって、ちょっと特別な存在です。でも、数多あるエピソードは一の倉沢衝立岩など岩壁を舞台とします。映画やドラマにもなった小説「クライマーズ・ハイ」でも主人公が登攀するシーンがありました。そんな谷川岳もロープウェイがあって、冬季に日帰りで登ることができるというのです。風が強い予報が出ていますが、行ってみることにしました。初めての谷川岳です。

準備する人がいっぱい 天神平

 新幹線とバス、ロープウェイを乗り継いで天神平(スキー場)で降りると一面の雪景色です。何度も思いますが、関東のこのアクセス充実度はすごいと思います。今回は耐風姿勢をとるかもしれないということで、ストックではなくピッケルを持ってきました。

谷川岳の山頂はガスってる

 スキー場の横を登って行きます。すでに大勢の人が上り下りしているのでトレースはしっかり踏み固められています。
 山頂はやっぱりガスで見えません。下山してきた方に聞くと「風が強くて、途中で引き返してきました」とのこと。え〜!そんなに!たしかに上へ登るにつれてどんどん風が強まってきました。吹き飛ばされるほどではありませんが、よろける場面は何度かありました。

スキーの人もいる

 写真は晴れた一瞬に撮っているので、わかりにくいかもしれませんが、ほとんどガスっていて前方の人が見えたり見えなかったりです。やがて急斜面を登りきると肩の小屋に着きました。ガスの切れ目に標識が見えました。トマノ耳の頂上はあの標識の先にあるはずです。

肩の小屋に到着。あと少しでトマの耳だ

トマの耳に到着。オキの耳が見えた!

 谷川岳は双子峰で「トマノ耳」と「オキノ耳」があります。トマノ耳に登ると、ガスの切れ目に今度は「オキノ耳」が見えました。近いな。よし、「オキノ耳」も登るぞ。

オキの耳はあと少し

 オキノ耳にも登ってもときた道を戻り出すと、先ほど登った「トマノ耳」が見えました。これが格好よかった〜!幻想的な風景です。

トマの耳が見えた!幻想的だ

 それからはどんどん下って行きます。それにしても、まだまだ登って来る人がいます。天神尾根では山スキーの人はいるし、尾根上で早くもテント泊の準備をしているパーティーも複数いたし、雪洞を掘っているパーティーもいました。スキー場横では雪上訓練をしているグループも。豊富な雪とアクセスの良さが羨ましいです。

まだまだ登って来る人がいる

 天神平に着いたら、ガスがやや晴れて、谷川岳の双子峰が見えました。下山後あるあるですね。まあ、風には吹かれたけれど、雪山にきた実感が湧きました。

天神平から谷川岳が全貌を現した。下山後のお約束

 しかし谷川岳というネーム・バリューと天神尾根からの日帰り登山との間に、どうもギャップがあってしっくりきません。西黒尾根から登ったら充実したかな?単独では無理はできないし、コロナ明けでまた来たいと思いました。衝立岩も見てみたいし、この辺りの沢も行ったことがないし。
 深田久弥は人多きゆえにげんなりしていたようですけど、人それぞれに楽しむことができる「近くて良き山なり」(大島亮吉)なのは間違いないですね。

■谷川岳 2022/3/12
天神平(9:35/11:35)トマノ耳・オキノ耳(11:40/13:15)天神平


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

西丹沢・檜洞丸〜犬越路 凍結やせ尾根に手こずりました [東京での登山と日常]

 天気図を見ていると、日本海に低気圧が進んで来るので、「太平洋側の山を」と西丹沢の檜洞丸へ行きます。静かな山が味わえそうです。(あとで上越の山のレポを見ていると快晴だった。天気はわからない…)

檜洞丸登山口にある熊注意の看板

 バス終点の西丹沢ビジターセンターを8時45分に出発。登山口入り口には熊注意の看板。冬は出てこないですよね?
 そこからいきなりの急登。そしてゴーラ沢出合をへてまた急登。やっと尾根状に出ると、ブナの林が続いています。植生保護のための木道も出てきました。夏場はバイケイソウが見られるそうです。それも良さそうだな〜

急登を終えるとブナの緩やかな尾根に

 だんだん雪が増して来て、やがて頂上に着きました。正方形のベンチがいくつか置いてあって、各人それぞれで昼食をとっています。私もカップヌードルを食べました。カレー味です。

檜洞丸 頂上

 東の展望は「蛭ヶ岳」「丹沢山」「塔ノ岳」の丹沢主稜の山々です。登ったのは1月下旬でした。やっぱり一度登ると覚えるもんですね。

丹沢の山々 蛭ヶ岳 丹沢山 塔ノ岳

 頂上のすぐ下に青ヶ岳山荘がありました。青く綺麗にペイントされています。ビール650円、ジュース500円、トイレは神奈川県設置の公営トイレで100円のチップ制です。最近チップ制は浸透してきた感じがします。

青ヶ岳山荘

 さて今日はここから犬越路(いぬごえじ)まで周回するつもりです。頂上から見下ろすと「結構、雪がついてるなあ」と思いました。スパッツは持って来ていません。とりあえずツボ足で木の階段を降りていきます。

犬越路への稜線は雪がついている

 う〜ん。結構厄介だな〜雪の着き方が中途半端なんだなあ。ヒールキックはさほど決まらないし。様子見ながら、もう少し行ってみるか。

雪のつき方が中途半端で嫌らしい

 時々ズボッとはまりながらも、なんとかやり過ごしていましたが、斜面にうっすらついている雪に足を取られてスリップを2回ほどしてしまいます。そのうちに、尾根が痩せて来て、ハシゴが出て来ました。

ハシゴが度々出て来る

 痩せ尾根はやがて氷が張ってしまいます。「こらいかん」とチェーンスパイクを出したら、順調に足を運べるようになりました。よかった〜。

氷が張っている

 この時期はあんまり容易に来るルートではないかもしれませんね。特に下り。犬越路の避難小屋に着いたらホッとしました。

犬越路の避難小屋

 がれた用木沢を下り青い鉄橋が出てきたらすぐに林道に出ました。林道の橋の道路が陥没していて通行止になっていました。車も人も本当は通行禁止です。
 あとはオートキャンプ場を眺めながらポクポクと歩いていくと、やがて西丹沢ビジターセンターに戻りました。15時40分発のバスで帰路に着きました。 

■西丹沢・檜洞丸 2022/3/5
西丹沢ビジターセンター(8:45/11:15)檜洞丸(11:45/13:35)犬越路避難小屋(13:40/14:55)N西丹沢VC
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ