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夏が終わってしまう… [東京での登山と日常]

 東京での生活も2年目に突入しています。コロナ禍とあってあまり飲みにいくこともなく、晩ごはんは自炊中心の生活をいまでも続けているので体重が減ってスリムになりました。信号を走って渡るとき、かけだしの一歩目が軽くて嬉しいです。

神宮球場

 最近のトピックスとしては二男が東京に遊びにきて、神宮球場に阪神×ヤクルトを見に行ったり、寿司を食べに行ったことでしょうか。いい席が手に入ったので、喜んでおりました。春から始めた仕事は人間関係も問題なく、やりがいを持ってやっているようです。仕事の話や将来の話をしていますと、なんだか大人になったなあと感じずには入れません。幸せなような寂しいような複雑な気分でした。

ハムフェア2022

 去年の秋にアマチュア無線の免許をとりました。登山と無線はもう少し両立できるかと思っていたのですが、行程をついつい優先してしまうので「頂上でCQ」なんてする余裕がありません。
 そんな中、有明で数年ぶりにハムフェアが開かれるということで現地に見に行ってきました。最新リグの発表なんて話題もあったようですが、あまり自分には関係ないので、ログブックを買って少しモチベーションを高めてみました。こんな程度でも良いとは思っていますが。

 本は最近あんまり読んでいません。ミステリーで「向日葵の咲かない夏」というのを読みました。
 映画は配信で「ムーンライト」を見ました。2016年のアカデミー賞作品賞をとった作品です。5年前にはこのテーマは十分進歩的だったと思いますが、現代ではどうでしょう?多様性を受け入れる素地は着実に広がっているように思います。
 一方で保守層の反発もこれ以降増えたような気もします。トランプ大統領が誕生したのは2017年。リベラルが様々なテーマを実現して行く一方で、「どちらが我慢を強いられているのか」の思いが保守層にあるのかもしれませんね。

奥多摩湖

 昨日は奥多摩の御前山に登ってきました。全国的にはお天気はパッとしませんでしたが、思ったより晴れました。写真は奥多摩湖を見下ろしたところです。大菩薩嶺などが見えました。
 8月は最初の週くらいが好天が続きましたが、それ以降はずっとぐずぐずしています。だから先週の磐梯山は価値があったなあと思います。天気を見極めて日帰りで速攻で登るのが一番だと感じています。ソロ登山のメリットですね。難しいルートには行けませんが、まだまだ登っていない山は山ほどあります。鉄道やバスを乗り継いで行く山旅は本当に楽しいです。自分は結構一人が好きなのだなあと思ったり。

 今日のところはこんなところです。雨音がしなくなりました。これから週末恒例の作り置きの料理に取り掛かりたいと思います。それではまた。



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会津・磐梯山 息を呑む「天鏡」猪苗代湖 [東京での登山と日常]

 ここのところ週末になるたびに見舞われる不安定なお天気に、思うような山行ができていません。ところがこの週末のうち日曜は晴れのところを見つけました。会津の磐梯山です。予報では明け方まで雨ですが、そこからは一気に回復するとのこと。さっそく夜行バスを手配しました。

 JR猪苗代駅に着いたのが未明の午前5時前。ベンチには雨粒があったので、先ほどまで降っていたようです。この日は「うつくしまトライアスロン」が3年ぶりに開催されるとのことで、薄暗い駅前には関係者らしき人が早くも待機しています。街の盛り上がりようが伺えるというものです。

麓から見る磐梯山

 ガスが晴れてきて磐梯山を見ることができました。左右に裾野を広げて「会津富士」と呼ばれるのもわかるような気がします。深田久弥は表側を「端麗雄大」と讃え、「本当の優れた磐梯山に接しようとするにはぜひ猪苗代湖から仰がねばならない」と相当な惚れ込みようなのです。ウォーキングをしている地元のおばあちゃんと話すと「学校登山で登って以来登ったことがない」とのことでした。そんなもんです。

振り返ると一面の雲海

 この時期は登山リフトが運行しているのですが、午前7時半からスタートです。猪苗代スキー場に着いたのは午前6時ごろ。1時間半も時間を潰せないのでそのまま登ることにしました。他にもそんな人はいました。振り返ると猪苗代湖は雲海の底に沈んでいます。

赤埴山から見る磐梯山と櫛ヶ峰

 天気は予報通りどんどん良くなってきました。赤埴山(あかはにやま)に登ると、磐梯山と櫛ヶ峰が見え、磐梯山の荒々しい岩肌が見えてきました。

ツリガネニンジン

沼ノ平

 上の写真は「沼ノ平」から見上げた磐梯山です。荒々しい岩肌が火山であることを思い出させてくれます。そして磐梯山はなかなか高山植物も豊富です。

桧原湖と西吾妻山が目の前に拡がった

 鞍部に詰め上がると、いきなり目に飛び込んできたのが、桧原湖(ひばらこ)と吾妻山です。思わず「オオッ」と声が出てしまいました。吾妻山にスキーで登ったのは3月だったかな。グランデコのスキー場が見える。西大顛、西吾妻山。東吾妻山も見える。左に目を移すと雪を抱く山が見える。飯豊山だろうか?

渋谷コースと合流した

 頂上を目指す。どんどん登っていく。水場(弘法清水?)があったので飲んでみました。冷たくて「うまいっ!」。最近独り言が増えた。思ったことをそのまま声に出すようになった。退化しているのかしら?

左はザレの岩場

 八方台からのルートが合流して人が一気に増えた。人と何度もすれ違いながら最後の急坂を登りきる。猪苗代湖が眼下に広がった。青空のもと青く光り輝いている。ふもとの田畑が青く美しい。人々の営みと神々しい湖が調和している。まさしく「天鏡」の言葉がふさわしいと思いました。

天橋 猪苗代湖が眼下に

櫛ヶ峰の向こうに吾妻山

 櫛ヶ峰の向こうに吾妻山が見える。
 頂上で15分ほど休んでから下山に取りかかリます。このまま裏磐梯方面に降りるつもりです。絵葉書になるような観光地・裏磐梯。関西にいるときは全く知らなかったが、なるほど素晴らしいものでした。まずは銅沼(あかぬま)の「逆さ磐梯山」。山体崩壊を起こした1888年の水蒸気爆発では、岩なだれが多くの湖沼を作り上げ、荒々しい岩肌と対をなして美しい景観を作り上げています。

銅沼に逆さ磐梯山

 磐梯高原駅に着きましたが、せっかくなので五色沼散策路に。青沼がとてもきれいでした。酸性の地下水に含まれる物質が作用して、青い色しか反射しないのだそうです。

青沼

 関東の山に登っていると、つくづく日本は火山の国だなあと感じます。そしてそれが様々なダイナミックな景観を作っているのです。
 磐梯山というとなんとなく民謡のイメージがあって、日本百名山とはハテナ?と訝りがちだったのですが、明治期の爆発、その後の裏磐梯のリゾート地としての開発というストーリーも含め、選ばれるのもわかると感じ入った次第です。それにしても山頂から見た猪苗代湖よかったな〜

■会津・磐梯山 2022/8/21
JR猪苗代(5:00/5:55)猪苗代スキー場(6:05/9:20)磐梯山(9:40/12:20)裏磐梯高原駅(12:25/13:25)五色沼入口バス停
タグ:磐梯山
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奥秩父・「笛吹川を遡る」も、途中で引き返し [東京での登山と日常]

 当初は東北の沢を考えていたのですが、梅雨前線が居座っていて、少しのことで前線が上へ下へ動く様子を見ているので、東北は今回は流して関東の沢へ行くことにしました。
 笛吹川は田部重治が「笛吹川を遡る」を書いて有名になった沢で、沢登り発祥の地と言われているところ。ここから甲武信岳に登れば「いいルートだなあ」と思っての挑戦でした。

二俣の吊り橋

 1泊2日の予定で、天気も晴れマークがついている、はずだったのですが、入山直前に台風が発生したことを知る。どうも不安定なお天気です。
 二股の吊橋を渡って、東沢方面へ。河原に降り立ちます。青い空をバックに鶏冠尾根がギザギザしています。パートナーは大学時代の友人です。久しぶりの沢なので2人とも手応えを確かめるかのようにどんどん沢身を進んで行きます。これが失敗だった…

沢身を積極的に行ってしまう

 泳ぎやヘツリ、ショルダーなどを使って「わりと手強いね」などと行っているうちにどんどん時間が過ぎて行く。いつの間にか「ホラの貝」と呼ばれるゴルジュ愛好家が好むポイントに着いた。ここだけを目的にくるライフジャケット装備のパーティーが3組もいた。彼らにつられてしまったのもあるが、明らかにやりすぎだ。

ホラの貝

 軌道修正して、ホラの貝からは山道に入った。元々はちゃんとした道が数十年前まであったらしいので、しっかりした道のはずなのだが、巻道が上がり過ぎているのを嫌って踏み跡に導かれ、途中で懸垂下降を強いられてしまう。なんと山の神と言う祠のあるところに着いたのは12時50分。コースタイム1時間半のところに約4時間もかかってしまった。この分では広河原まで到達するのは無理だなあ。

鹿の骨だろうか?

 笛吹川はとても綺麗な水ですが、不思議と魚影は見かけませんでした。人が入り過ぎているのだろうか?

東のナメ沢

 そこからは河原歩きが続きます。乙女の滝や東のナメ沢、西のナメ沢をみて釜の沢の出合に到達。

フリクションを効かせて

 しばらくして魚留の滝に到着。ここでパートナーの疲れもピークに来たようで、右岸の出だしの一枚岩にロープを出して引き上げます。

魚留の滝

 巻道を辿り、曲り滝を固定ロープに頼りながら乗り越えると、現れたのが千畳のナメです。

千畳のナメが始まった

 「最高だぜ〜」いつか見たテレビの主人公のセリフが口をついて出てしまいました。古い…

フリクションも効いて最高だ

千畳のナメ

 さあもう16時を回りました。そろそろテン場を探さなければなりません。左岸の台地に平場を見つけてそこにツエルトを張って焚き火です。焚き火をしていたらだんだん元気が出てくるので不思議なもんです。久しぶりの再会山行なので、この間のことなど、昔のことなどを徒然と話しました。「そうだったのか〜」と言う打ち明け話もあって忘れがたい夜となりました。
 20時ごろから雨が降り出しました。朝まで降り続きます。通り雨なら気にしないのですが、そうでもないようなので、翌日はさっさと元来た道を引き返すことにしました。課題が残った感じですが、甲武信岳はまた別の機会を見つけて登ろう。
 塩山温泉の宏池荘で日帰り温泉500円に入り、駅前の夢乃屋で「ほうとう」を食べました。お互いこれまでと違って、ちょっと時間ができたようで、またの山行を約束して別れます。
 僕は特急「かいじ」に乗って新宿への帰路につきました。

■笛吹川東沢釜の沢 2022/8/11-12
1.西沢渓谷駐車場(9:00/11:10)ホラの貝(11:30/12:50)山の神(13:00/15:20)魚留の滝(15:30/16:15)テン場
2.テン場(6:30/11:30)西沢渓谷駐車場
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