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入笠山でお手軽雪山 青春18きっぷで行く [東京での登山と日常]

 行ってみたいけど、高い交通費を払うのがちょっと惜しいと思う場所があります。そんなとき「青春18きっぷ」を使えば、お財布にも優しいのではないかと思いつきました。一日あたりに換算すると2410円で普通や快速を乗り放題です。しかし長時間の乗車で体力的にダメージを受ける恐れがあります。5回使いきれるだろうか?
 まあ考えていてもなんですので、とにかく切符を買ってみることにしました。

 1回目は中央本線に乗って、お手軽雪山として人気の入笠山(にゅうかさやま)へ行くことにしました。まだ暗いうちに出発して6時35分八王子発の松本行きの普通電車に乗り換え。幸い座れたのであとは身を任せます。トンネルを抜けて勝沼ブドウ園になるころには南アルプスの山々が左手車窓に見えました。甲府、韮崎、小淵沢を通り過ぎて9時10分富士見駅で下車。待ち構えたスキー場のシャトルバス(9時15分と10時の2便ある)に乗ってスキー場へ10分ほど。スキーヤーやボーダーがたくさんいましたが、登山者はゴンドラ往復の切符を買います。利用料は2000円でモンベルカードなら200円引きですが、いつも忘れてしまうんですよね。アプリにしたほうがいいかもといつも思うのですが。

 ゴンドラを降りると一気に1970m。さっそく森林の中のトレースをたどりだしましたが、寒さが身に染みる。メリノウールの下着、オクタのフリース、ソフトシェルを着ていたのですが、さらに雨具を着て、手袋の上にはオーバー手袋を着用してひとごこちつけました。こんなに寒いとは意外。それともまた寒さに弱くなったのか…

入笠湿原

 森林からパーッと開けた場所に出ました。入笠湿原です。スズランの自生地がみられるそうですが、当然今は雪の下です。複数の登山グループの楽しそうな声が広い雪原に響きます。林道にあがって少し行くと左手に大きな真っ白な斜面が。ここは花畑と呼ばれているそうです。
 スノーシューやアイゼンを付けている人がほとんどで、私のようにツボ足で登っている人はみかけません。チェーンスパイクをつけてもよかったのですが面倒くさくて…

入笠山の花畑

 岩場コースをしばらく行くと頂上にあっけなく着きました。写真撮影のため手持ちの山名標識もあって、写真を撮るためのサービスがいたせりつくせりです。
 眺望はさすがによくて、まず八ヶ岳がとても近い。八ヶ岳からいつもスキー場が見えていたけど、あれは入笠山だったのだなあと気が付いた。

入笠山頂上はたくさんの人

八ヶ岳連峰

南アルプス 甲斐駒ケ岳、鋸岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳

 それと甲斐駒ヶ岳、鋸岳、間ノ岳、仙丈ケ岳の南アルプスと富士山。中央線からの眺めでも思いましたが、山梨側からは甲斐駒の存在感がすごいです。かつて登った黄連谷が山頂までまっすぐに伸びています。美ヶ原と車山。北ア、中アは雲で稜線は見えませんでしたが、十分でしょう。

ヒュッテ入笠(元マナスル山荘)の行列

 パンをぱくぱく食べたら下山にとりかかります。帰りは旧マナスル山荘のヒュッテ入笠に寄ってみます。名物のビーフシチューは最近メニューから姿を消したとのこと。あまりに人気が過熱してお店側も対応しきれなくなったようです。それでもこの日は行列ができていました。様子だけみてそのまま下山。ゴンドラ下に着いた頃にはちょうど12時ごろ。シャトルバスは15時と17時の2便しかないので、駅まで歩くことにします。すると12時59分の甲府行きに間に合ったので飛び乗ります。

ヒュッテ入笠のランチメニュー

 甲府で途中下車して郷土料理の「ちよだ」というお店へ行きました。ここで「おざら」と馬もつ煮とビールを頼みます(計2,420円)。「おざら」はほうとうのつけ麺スタイルという感じでしょうか。もつ煮も食べたかったのでほうとうより軽めのおざらを選んだ次第です。うまかった〜。

甲府「ちよだ」の「おざら」

甲府「ちよだ」の馬もつ煮

 帰りは14時46分の高尾行に乗ってのんびり帰りました。十分元はとった計算ですが、ちょっと腰が痛めです。もう少し短い距離の日帰り山行、旅行を考えてみようっと。

青春18きっぷ

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