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奥武蔵・伊豆ヶ岳〜飯能アルプス キツかったです [東京での登山と日常]

 今月はあまり登山できなかったので、身体が鈍っているのを感じます。そこでロングなコースに挑戦することにしました。伊豆ヶ岳と飯能アルプスを繋げてみようというものです。しかし、これがなかなかキツかった…

 西武鉄道の正丸駅を7時15分頃に出発して伊豆ヶ岳を目指します。樹林の中を登って行くとやがて五輪山。そして現れたのがこの岩場です。鎖が2ピッチに渡って張られています。「落石が起きやすいので、女坂を使用ください」と書かれているのもの、ほかの登山客がいないのでこの鎖場「男坂」に取り付きます。

伊豆ヶ岳の男坂

 朝早いだけになんとなく岩がツルツル滑るような…。鎖に頼ってなんとか終了点につきました。それからも岩場を乗り越えたり、巻いたりと「アルプス」っぽい感じで面白い。伊豆ヶ岳には8時半過ぎに着きました。

伊豆ヶ岳 山頂

 まだまだ先は長い。関東ふれあいの道として整備されていますが、高畑山から先は林道が交錯して迷いやすい。10時40分なんとか子の権現に到着しました。

足腰守護のわらじ

子の権現の建物 古そうだ

 こちらのお寺は足腰守護の縁起があるらしく、わらじのお守りがありました。人気があるようで参拝者もあとを絶ちません。駐車場のあたりから飯能アルプスに入ります。入口ははっきり言ってわかりません。GPSに助けられました。

子の権現からの飯能アルプス入口

 道は予想していたよりはっきりしているし、巻道もあるので快適に進みます。関東ふれあいの道に比べるとお手製の標識が要所要所にあって、わかりやすい。

手作りの標識が多い

 だんだんアップダウンが繰り返されるようになってきました。また延々樹林の中を行くので気分が晴れません。
 石灰採掘場があって視界が広がったので、写真を取りました。どこの山になるのか、まだ私にはさっぱりわかりません。

石灰採掘場で景色が開けた

 天覚山までは順調のつもりでしたが、そこからが長かった。標高は400メートルから300メートルですが、ここへきてもなおアップダウンが続きます。東峠を越えて飯能グリーンクラブのゴルフ場の脇を通って永田山に到着。もう15時半だ。
 景色は下界なのに下山できないのは辛い。

住宅地を見下ろす、ここからが長い。

 いったんアスファルトの道路に出て多峯主山(とうのす)に登ります。すごく眺めがよかったのですが、もはや写真を撮る余裕がありません。急いで最後の天覧山へ。ヘッドランプはリュックの下の方にあります。用意するかどうか迷いましたが、その時間さえ惜しい。

日が暮れる〜

 天覧山に着いたのは4時40分。

最終目標地の天覧山

 日没は午後5時過ぎなのでギリギリです。眼下には飯能の街並みが見えます。家族連れが上がってきました。小さい子供もいるので安心しました。想像通り天覧山から降りるとすぐにアスファルトの一般道路になりました。飯能駅には5時15分。22分の池袋行きの急行になることができました。

 帰ってビール飲んだらいい気分でした。久しぶりの筋肉痛が嬉しいのですが、ヘッドランプを出さずに済んでよかったです。飯能アルプスは低山ハイクですが侮れません。アップダウンが特に。最後まで続きます。


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東北1泊2日・平泉と松島を巡る [東京での登山と日常]

 最強寒波が迫っています。大きな被害になりませんように。
 さてJR東日本の「大人の休日倶楽部」というのに昨秋入会しました。JRを乗る機会が多い人には色々とお得なことがありまして、中でも期間限定の「大人の休日倶楽部パス(東日本)」はJR東日本管内を4日間で15,270円、特急券も6回指定が可能というものです。
 そのパスを使って普段は行かないところにも行ってみようと思いました。初めて行ったのが「福島・原発被災地を巡る旅」で、今回は本当にノーマルに東北の2大観光地「平泉」と「松島」を巡ってみました。

真冬の平泉駅前

 朝一の新幹線に乗って一ノ関まで行き東北本線に乗り換えて平泉に午前9時過ぎに到着しました。駅においてあった散策マップを頼りにまずは毛越寺(もうつうじ)を訪れます。平泉は松尾芭蕉が訪れた最北の場所ですからあちらこちらで歌碑が見られたのですが、ここではかの有名な「夏草や兵どもが夢の跡」がありました。

毛越寺 大泉が池

 さて何と言っても境内に広がる「浄土庭園」の立派さには驚きました。有名な奥州藤原氏が三代にわたって築き上げた伽藍が立ち並んでいたそうです。そう思いを馳せると「夏草や〜」はなるほど芭蕉の感性は的確で素晴らしいとあらためて思いました。

中尊寺の月見坂

 途中で「平泉文化遺産センター」に寄って、平泉の歴史を俯瞰的に捉えることができました。
 そしていよいよ中尊寺です。月見坂は急登ですが、普段から山登りをしているので、へっちゃらです。ずんずん人を追い越して行きました。拝観料を払って金色堂が入っている覆堂の中へ。

中尊寺金色堂は覆堂の中

 いや〜すごかった。写真撮影は禁止されているのでお見せできませんが、東北の平泉にこんなに豪奢な様式があり、また金色堂だけが当時の建物で唯一保存されようとは。伊達藩の庇護もあったそうです。宝物殿にも国宝(レプリカ含め)がたくさんあって、金という鉱物があってこそとは言え、当時の日本において平泉は特殊な立ち位置にあったことがわかります。

わんこそば 泉橋庵

 中尊寺の駐車場の方まで降りてきますと、ちょうど午前11時ごろでしたので、名物のわんこそばをいただきました。24皿で1700円でした。出汁ととろろの2種類にいろいろな薬味を入れていただきました。帰りはそのまま駅まで県道300号線を歩きましたが、今となっては高館義経堂や無量光院跡を見なかったのが心残りです。

 この日は仙台まで新幹線で戻り「やっぱり伊達政宗の騎馬像を見なくては」と思い、仙台城まで登りました。

仙台城北壁

 地下鉄「国際センター」からの最短コースが工事中とあって迂回路を通ってようやくたどり着いたら、なんと政宗公はいませんでした。

伊達政宗公騎馬像は修理中だった

 えー!説明によると令和4年3月16日福島県沖の地震で傾き現在修復中とのことでした。なんと…。
 でも仙台市内が一望できたのでよしとしましょう。

 この日は仙台駅近くの旅館「つかさ」に泊まります。旅行支援で20%引き、さらに地域限定クーポン1000円をいただきました。クーポンはスマホで申し込むのですが、準備していなかったのでチェックイン時に時間がかかりました。
 「つかさ」は外観は小さな古い旅館で共同トイレに共同洗面ですが、トイレは綺麗にしてあって、何と言ってもスタッフの心遣いがとても温かくとても満足できました。また来たいです。

瑞巌寺本堂

 翌日は8時前のJR仙石線(せんせきせん)に乗って松島海岸へ。まずは瑞巌寺(ずいがんじ)へ行きます。伊達政宗の菩提寺として整備されたお寺で、予備知識なく入ったのですが、豪華絢爛な襖絵や手の込んだ庫裏(くり)など国宝が多くありました。伊達家の美意識が随所に見られ圧倒されました。

瑞巌寺 庫裏

 その後、乗船場近くの「五大堂」を見た後、定番の松島の島巡りです。私は松島に帰ってくるのではなく塩竈(しおがま)行きの遊覧船に乗りました。

松島の鐘島

松島の仁王島

 船内のアナウンスを聞いていますと東日本大震災で島々が防波堤の役割となって松島沿岸は比較的被害が少なかったそうですが、その代わり松島の島々はその姿がだいぶ変わってしまったようです。それでも奇岩がたくさんあって楽しめました。

塩竈の「すし哲本店」のすし哲物語

 塩竈は「鮨」で有名なようですので、「すし哲」さんというお店へ開店前の11時前に行くと、すでに大勢の人がいて一瞬ひるみましたが、3階建てだけあってキャパが大きく、無事着席できて美味しいお寿司「すし哲物語」をいただきました。とっても新鮮でした。ビールを飲んでいい気分になって、仙台から新幹線に乗って帰路につきました。
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月山山麓でテレマーク パウダーに内足が自然にズレた! [テレマークがうまくなりたい!]

 前日は蔵王ライザワールドから蔵王の熊野岳と刈田岳をスキーを履いて登り、その後滑走しました。シールを忘れた友人は仙台の家に取りに帰り(なんと羨ましい距離だこと!)、3人が再度合流して寒河江(さがえ)のモーテルのような宿で快適に過ごしました。
 さてこの日は朝の6時に起きて素早く着替えて出発して月山山麓へ向かいます。林道の終点にはすでに数台車が止まっていて、準備をしている多数のスキーヤーがいました。
 私たちも遅れまいとシールをつけて出発です。

月山 山スキー

 写真で見たことのある標識に手がとどく高さまで雪が積もっていました。それからは「電線下ルート」の名前通り、電線下のトレースを辿り林道をショートカットしました。

電線下ルートでショートカット

 登るにつれ風でトレースが消えているところもありましたが、林道上部に出ることができました。茶店?が何軒かありました。もちろん閉まっています。上部はガスっていて全く見えません。

林道上に出てきた。茶店が何軒かある

 元々は姥ケ岳だけでも登れればと思っていたのですが、風雪が強まってきたこともあって、あっさりと諦めてこの辺りから南面の樹林帯を滑ることにします。

滑走スタート

 傾斜が急になった頃からパウダーとなりました。テレマークターンがきまります。ターンする時に内足が自然と後ろにずれるのです。意識せずとも。こんなにスムーズにズレるのは初めてです。しかも友人らは
「あ、えーなぁ、テレマーク」
「クルージングしてる感じやね」
と口々に言ってくれます。

滑走

 それからは斜面を求める、求める。いい斜面はないかと。
 テレマークの内足のズレを体に覚えこませたい!のですが、じきに沢まで降りてきました。

 左岸を外れないようにトラバースしながら滑ることも多いのですが、私のスキー板はうろこがついていることもあって、友人らに比べると滑りが悪かったです。逆に多少の登りの斜面は当然私の方がスタスタ登れるので、トータルするとあまり変わらないのですけど。

駐車場

 やがて駐車場に戻り車に乗り込んで、道の駅「にしかわ」の水沢温泉へ行くも温泉施設はリニューアル工事中で休みでシュン。
 気を取り直して、この辺りの名物「肉そば」を「ふもと」というお店で食べました。鶏の脂が「ええ塩梅」でした。冷たいお蕎麦って、なんだか新鮮でした。

20230108肉そば.jpg

 それにしても、あの内足のずれる感覚。クルージングするようなふわふわしたん感じ。テレマークの魅力を感じられた瞬間でした。今回の山行は私にとってテレマークの分岐点になるかもしれません笑


■スマホアプリの記録
https://yamap.com/activities/21863309

■月山山麓山スキー 2023/1/8
林道終点(7:40/9:45)月山登山口(9:45/11:15)駐車場
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初めての蔵王 山スキーでスノーモンスター&熊野岳に登頂 [テレマークがうまくなりたい!]

 新春の初登りは東北へ。友人2人と山スキーで蔵王と月山方面へ行く計画です。深夜に友人の車で東京を出発して東北自動車道と東北中央自動車道を順調に飛ばして4時半ごろに待ち合わせ場所のコンビニにつきました。ここで最終的に3人が揃いました。学生時代の仲間です。

 さっそく蔵王ライザワールドまで上がります。ここで友人1人がシールを忘れるアクシデントが発覚しましたがスノーシューを借りてなんとか計画は続行。リフト券2枚を買ってリフトに乗ったら、すぐに周りの木々がスノーモンスターで出迎えてくれました。時期的には早いと思っていたので、感激です。

蔵王ライザワールド モンスターのお出迎えだ

スノーモンスター

 9時過ぎにリフトトップからさっそくシールで歩き出します。私たちの他にも多くの登山者がいますが、スキーとスノーシューと半々くらいでしょうか。スキー率が高いと思いました。

刈田岳への登り。右のピークが刈田岳

 夏山のリフト終点から、まずは刈田岳へ。こんなに頂上直下までリフトが通じているのですから、夏場は観光客が多いのでしょうね。

刈田岳山頂

 刈田岳の頂上に着くと神社に着く巨大なエビの尻尾(もはやこう表現して良いものか疑問ですが)が、風雪の厳しさを物語っています。見下ろすと白くてわかりにくいかもしれませんが「お釜」が見えました。

お釜

 「蔵王」は複数ある各ピークを総称した山名です。ガスっていたら無理かなと思っていたのですが、天気はもっていて最高峰である熊野岳までどうやら行けそうです。左からの風を感じつつ頂上への最短のコースをとって11時半ごろに到着。

熊野岳への登り

 さあシールを剥がして滑走の始まりです。往路は通らず南を向いて斜面をトラバース気味にリフト終点地点を目指します。

滑走

 何度か凹状のところを通過しますが、それほどの難もなく往路のトレースまで戻ることができました。
 今年初めてのテレマークは最初は荷重の仕方すら思い出せず苦労しましたが、最後の方でようやくターンを決めることができたというところです。
 あとはゲレンデを下まで降りて今日のところは終了です。思いもよらずスノーモンスターを見ることができ、百名山の蔵王・熊野岳登頂、それもテレマークで、そして親しい仲間との山行で今日は百点満点と言って良いのではないでしょうか。

下山方面。真ん中は夏リフトの駐車場の建物

 今日は予報では曇りで標高1900メートルあたりで風速6〜7mでしたが、実際のところ下部ではほぼ無風。稜線に上がっても(少し吹き出したな)くらいでした。正月過ぎは風速20mの暴風でリフトなども止まっていたらしいので、風の強さが成否を分けるポイントかもと思いました。

■蔵王・刈田岳と熊野岳 2023/1/7
蔵王ライザワールドリフトトップ(9:15/10:30)刈田岳(10:35/11:30)熊野岳(12:00/13:00)リフトトップ
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2023お正月 山の雑誌、やっと処分の決心 [日常]

DSC_0831.JPG

 あけましておめでとうございます。お天気は穏やかなお正月となりましたが、各地で遭難騒ぎも起きていて、あらためて安全登山を心がけねばと気を引き締めています。

 正月は大阪に戻っていたのですが、壁紙の貼替えなどリフォーム工事を控えているため、荷物の整理に明け暮れました。本棚を動かす必要があるので、雑誌のたぐいはこの際処分する決心を(やっと)しました。上の写真がそれです。
 岩と雪とロック&スノー、クライミング・ジャーナルは残しましたが…
 
 それとカセットテープも処分です。昔の荷物を整理していると思い出が蘇ってきますが、身軽になる気分にもなって、部屋のレイアウトを考えたりするとなんだかわくわくしてきます。
 
 今年は一つ目標を立てていて、たぶん登山はややスローダウンしますが、ブログはぼちぼち更新していきますんで、引き続きよろしくお願いします。

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