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K2冬季初登 登頂したのは10人のネパール人 [クライミングを復活させたい]

 K2が冬季初登されました(2021/1/16)。すごいことです。それも欧米人ではなくネパール人(シェルパ含む)10人によるものというのが、時代が変わったと感じさせます。公募隊が含まれているのも改めて…K2がですよ!

 ヒマラヤ登山において、シェルパは欧米人の登山をサポートする仕事をしてきました。しかし最近のネパールでは登山をスポーツとして捉える人が出てきたようです。

 今回の登頂者でもあるニルマル・プルジャは、スタイルの是非はあるものの(酸素ボンベを使ったり、シェルパに案内してもらったり、利用できるものは利用するようです)6ヶ月と6日で8000m14座全てを登るという信じられない記録を作っています。この人はシェルパ出身ではなく、グルカ兵から英国特殊部隊隊員になった経験のある人です。

 これで全ての8000m峰が冬季に登られました。次の課題は何でしょうか?

以下は登頂者の名前一覧です。(Alpinist.comより)
1. Nimsdai Purja ニルマル・プルジャ
2. Mingma David Sherpa (Team Nimsdai)
3. Mingma Tenzi Sherpa (Team Nimsdai)
4. Geljen Sherpa (Team Nimsdai)
5. Pem Chiri Sherpa (Team Nimsdai)
6. Dawa Temba Sherpa (Team Nimsdai)
7. Mingma G ミンマ・ギャルジェ
8. Dawa Tenjin Sherpa (Team Mingma G) ダワ・テンジン
9. Kilu Pemba Sherpa (Team Mingma G) キリ・ペンバ
10. Sona Sherpa [Seven Summit Treks]


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滋賀・赤坂山で薮テレマーク でも楽しかった! [テレマークがうまくなりたい!]

 緊急事態宣言が再び発出されて、感染者数は思ったより減りませんね。山登りは不要不急であまり褒められた行動ではないでしょうが、ずっと家に閉じこもりっぱなしも限度があります。要はできるだけ人と接触しないことを心がけるしかないのだと思います。

マキノスキー場からの赤坂山、寒風山の山々

 書店で「山スキールート212」というルート集を買ったら、無性にシールを着けて山をぽくぽく登りたくなりました。単独だと全然知らない山はもしものことがあると怖いので。過去に歩いて登ったことのある赤坂山に行くことにしました。

歩き始めは土が露出していた

 天気は良さそうです。昨日まで3日間雨が降り続きましたから、予想はしていたのですが、尾根の下部は地面が露出しています。スキーを担いでしばらく行くとなだらかな道となりスキーにシールを付けました。

テレマークでシールつけて登高

 シールはもちろんハマることがありません。順調に高度を上げていきます。尾根を左から右に回り込んでひと登りすると東屋です。今シーズンは雪が多くて、インターネットで報告される東屋は雪に埋もれている写真をなんどもみたのですが、流石に雪は落ちています。ここでちょっと休憩。

東屋は屋根の雪が落ちている

 東屋からしばらく行くと両側が切れ落ちた痩せ尾根です。慎重に行けば大したことありません。

痩せた尾根

 さらに進むと堰堤がありました。堰堤の右側がルートですが、傾斜もきつくてカニ歩きで突破しました。登りはそれほどではなかったのですが、帰りの滑走時は一瞬ヒヤッとしました。

堰堤 下りでヒヤッっとしました

 ジグザグの道で尾根を絡んで登るとようやく粟柄峠です。大きな鉄塔が立っています。峠を素通りしてそのまま赤坂山を目指します。

もうすぐ粟柄峠

 峠から見えていた山に登るとやっと赤坂山が見えました。小さな雪庇が出ています。

赤坂山の頂上 小さな雪庇が出ている

 頂上についたのですが風が強い。いつもここは風が強いですね。小さな雪庇のところは亀裂ができていて、ゲゲっと思いました。下の写真は寒風山方面です。スキーの実力がついたら寒風山まで行きたいものです。

寒風山方面 風が強くてブレ気味

 さて滑走です。粟柄峠まではなんとかターンを決めることができて快適でした。さてそこからは…薮スキーです。関西でよくある光景ですね(笑)ジグザグの登路を滑るところはあんまり制動をかけることができません。時々薮に突っ込んだり、斜面に乗り上げたりして四苦八苦しながら高度を下げて行きます。地面が露出するとあっさり板を担ぎました。

シュプールを描くことができた

 今回は滑る技術云々より、こけないことを優先しました。でもまあこけても楽しかったですけどね。

■滋賀・赤坂山 山スキー 2021/1/25
マキノスキー場(7:25/8:55)東屋(9:00/10:00)粟柄峠(10:00/10:15)赤坂山(10:25/11:55)マキノスキー場


山スキールート212

山スキールート212

  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: 単行本



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「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」驚きはしなかったけど… [山の本、TVなどメディア関係]

 「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」を読みました。北海道のテレビ局社員の河野啓さんが書いたものです。河野さんは栗城さんの番組を何本か制作しました。いわば栗城さんを世の中に紹介した立役者といった人物です。

 やっぱりそうか、という内容でした。方々でハレーションを起こしながらも、なぜか憎めない奴という人物像も想像通り。しかし活動の肥大化が命を縮める結果を招いてしまった経緯も「ある程度まで」は想像通り。
 なぜ止められなかったのか、との問いに、多くの関係者が「言っても彼はいうことを聞かない」と答えています。結局栗城さんが腹を割って話せる人がいなかったのですね。

 この本は良くも悪くも話題となっているようで、その中でメディアの責任の有無が取りざたされています。登山専門誌は山岳界からの冷静な目線で論評をするべきだったとか(山と渓谷は一度、単独無酸素を「その言葉に値しない」と評したそうです)、テレビやインターネットは「七大陸単独無酸素」という無責任なキャッチフレーズを真に受けるべきではなかったとか、繰り返される計画の杜撰さからも紹介するに値するものかどうか判断できたはずだとか。

 安易に「ヒーロー」を作り出す部分はマスメディアの典型的なところで反省すべき点です(山岳番組で実績のあるNHKが取り上げたのは謎ですけど)。しかし批判=個人攻撃をマスメディアがどこまでできるのでしょうか?政治家などは公人としてその対象になるでしょうが、栗城さんは公人とまで言えるのでしょうか?直接的に被害を被ったような声は聞きません。マスメディアが個人攻撃をしたらしたで怖いような気もします。

 テレビに出るような人の経歴詐称が時々明るみに出ることがありますが、メディアの取材活動も本人からの申告が基本となっているのだと思います。複数でウラを取るのが基本だといっても実際のところは限界があるのではと思います。

 特に最近はSNSで本人が直接発信できるようになり、情報は凄まじい量になっています。知らず知らずのうちに情報が一人歩きして、誤った言論や行動に繋がる事例は珍しくなくなりました。
 特にSNS×メディアの相乗効果は、時に発信した自分たちでさえ想像できないほどの反響を呼ぶことがあり、一旦流れができてしまうと誰も収拾をつけられなくなると思います。

 栗城さんが話題となっていた頃のことを思い返すと、インターネット上では栗城さんの擁護派と批判派がいつも互いを攻撃し応酬していました。そしてそれなりの数の人が栗城さんの活動で元気づけられたと言っていたように思います。それはそれで誰もできないことをしていて、私は「一方的に批判はできないな」と思っていました。

 広告塔として利用したスポンサー、ブームに乗っかったメディア、それにSNSの拡散力が加わり「栗城史多」という偶像を作り上げてしまった。こうした流れをどうやったら止めることができたのでしょうか?
 できるかどうかは別として、この流れを止められるのは、やはり本人しかいなかったのではないかと私は思いました。

 いろんな受け止め方があると思います。色々考えさせられる本でした。

■関連エントリー
NHK「7サミット 極限への挑戦」を見た
栗城史多さんのエベレストとイモトさんのマッキンリーをみました
栗城史多さん 亡くなるとやはり寂しい


デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 (集英社学芸単行本)

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 (集英社学芸単行本)

  • 作者: 河野啓
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/11/26
  • メディア: Kindle版



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神鍋・万場スキー場でテレマーク練習 伸び悩む… [テレマークがうまくなりたい!]

神鍋高原万場スキー場

 1月5日に神鍋高原の万場スキー場にテレマークの練習に行きました。平日とあってリフト待ちは一切なく、ゲレンデは思ったより広く、林間コースは緩やかで長くて、初心者の練習場所として良いように思いました。非圧雪のコースは上級者向けです。突入する勇気はありませんでした(^ ^)

 さてテレマークの方はというと、ちょっと伸び悩み気味ですかね。初心者のコースなら快適に滑れるのですが、中級向けとなると体勢が崩れたり、ターンに失敗したりします。結局のところパラレルのエッジの立て方が緩いのでは、と思いました。アルペンのスキー教室に行った方が良いのかも…

真ん中のピークの向こうに蘇武岳がある

 上の写真はリフトの最上部(等高線811m)から南方を撮影したものです。真ん中のピークの向こうには蘇武岳があるはずで、山スキーのコースになりそうだな、と思って帰って調べて見たら、奥神鍋スキー場〜蘇武岳〜名色スキー場下山というコースが紹介されていました。

 てくてく歩くスキーをしてみたいこの頃です。


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鈴鹿・雪と霧氷の綿向山 地元に愛されている山ですね  [関西の沢と岩と雪]

 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。年末年始は寒波が来たので、雪が各地で積もりました。多すぎるのも問題ですが、やっぱり雪は踏みしめたい…。人は多そうだけど、今まで行ったことがなくお手軽に登れそうな綿向山に行ってみることにしました。

表参道登山口

 7時前に到着すると、一番下の第3駐車場は数カ所空いていました。(帰るときに見ると第1、第2、第3とも駐車場真ん中のスペースにも車があった)早速支度をして出発します。

五合目小屋

 道は踏み固められて硬く凍っています。4本爪とか簡易なアイゼンが欲しいな、と思いました。私は12本爪アイゼンしか持ってなくて「ちょっと大げさかな」と躊躇したのです。でも今日は12本爪の人が沢山いました。この山はチェーンより爪のアイゼンを使用している人の方が多いような気がします。やっぱりアイゼンを履いていると楽そうです。 

 登山口にも、途中にも東屋があったり、この山は地元の人に愛されていますね。すごく整備が行き届いていると思います。

五合目小屋からの眺め

 見下ろすと田んぼは真っ白に雪化粧していますね。琵琶湖の眺めはいつどこから見ても大好きです。琵琶湖を見ながら生活するのも羨ましいなあと思います。

 やがて七合目まで来ました。ここから広葉樹、ブナの森になります。

七合目 行者堂がある

 途中から冬用のルートとなり、尾根の上を進みます。霧氷がきれいです。青空バックだともっときれいでしょうね。

きれいだ

 そうこうしているうちに遠くから人の声が複数聞こえ、山頂のケルンが見えました。山頂は微風ですが、気温がグッと下がったような気がします。

綿向山の山頂

 山頂に立って一番に目に飛び込むのがガスの中の雨乞岳とその右にボコッとした山容を見せる鎌ヶ岳。山座同定図があるのですが、北アルプスなども見えることがあるようです。へ〜。

雨乞岳 鎌ヶ岳

 テルモスのお湯でインスタントコーヒーを作ります。まだお湯は暖かく一息つくことができました。下山は「超特急」で帰りましたが、登ってくる人のなんと多いこと。若い人からお年寄りのグループまで年齢層はバラバラです。早いうちに登っておいて良かった。

P1031481.jpg

 いい山ですね。手軽に雪山が楽しめる。男女ペアのパーティも数多くいて、「デート雪山ハイク」にはぴったりのような気がします。時間があったら竜王山まで足を伸ばしてもいい。

スマホの記録

■鈴鹿・綿向山 2021/1/3
御幸橋駐車場(7:00/8:05)五合目小屋(8:10/8:50)綿向山(9:00/10:15)駐車場


山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹 (山と高原地図 45)

山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹 (山と高原地図 45)

  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2020/03/16
  • メディア: 地図



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