奥高野・三田谷上西谷で沢登り 自然林に癒されました [関西の沢と岩と雪]
三密を避けるため「今年は沢登り」と早々に決めました。「上越の沢でナメ滝をランランと歩きたい」と思ったものの、日程は1泊2日だし、どう見ても登攀力が低下している。
奥高野の三田谷上西谷は「関西周辺の谷」(1980年発行)には「初心者同行でないかぎり、ザイル不要。よく滑るのでワラジ必携」とある。「なんとかなるやろっ」と出発です。
伯母子岳登山口前の工事車両が置かれているスペースに駐車してしばらくは広い河原を進みます。堰堤を2個越えてから入渓しました。穏やかな流れで平凡とも言えますが、時々ゴルジュが出てきて、さほど飽きません。右に左に渡渉を繰り返します。ちょっとした本流遡行を味わえます。
上の写真の花は多分イワタバコ。下の写真はカエル君です。とにかくこの谷は自然林がきれいで、野性味があふれています。マムシと思われる蛇が多かったし、鹿は2日間で10頭以上見ました。鹿は一度なんか1メートルの距離で出くわしまして、お互いびっくりしてしまいました(^ ^)
さてガニオ谷、マツオ谷を右に分けていよいよ上西谷に入ります。竿を出すならマツオ谷までが良いでしょうね。私たちは歩みが遅いので先を急ぐことにします。
上西谷は良い形の滝が思ったよりありました。最初は直登は無理で、高巻くことになるのですが、これがなかなか大変です。下の写真は右岸を巻くのですが、斜面全体がザレていて、木の根っこが頼りなのですが、根が腐ったものが多くて結局ロープを出すことになりました。
この滝も右岸を高巻いたような気がします。
この滝は左岸のザレ場を登って左上する斜面を登り、最後は一歩が難しいので念のためロープを出しました。
さらに下降が嫌らしいので、安全を喫して、懸垂下降です。
テン場を探しながら遡行していると、左岸に台地を見つけました。もう喉がカラカラです。ビールを飲んで、定番の梅酒をチビチビと飲みます。
最近の山のテレビ番組(平出、中島ペアのシスパーレやラカポシなど)のことや、あと何年登れるだろうか?という話などしていたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。
翌朝は6時に出発です。連瀑帯はほとんどが直登していけます。三段18メートルは念のため滝の落ち口のところでロープを出しました。
全体的に黒っぽいゴツゴツした岩のナメが続きます。とは言っても流木や岩クズで、ナメを楽しめるような感じではありません。支沢が流れ込んできても基本的には本流を詰めることを心がけていると、頭上に鉄の橋桁が見えました。熊野古道です!
伯母子峠には小屋とトイレがありました。ザックをデポして伯母子岳を往復します。
途中で大型哺乳類の糞にオオセンチコガネが群がっていました。熊ではないでしょうか?帰宅してネットで調べていたら、周辺では「熊出没注意」の看板があるそうです。上高地の小梨平でクマがテン場を襲ったという話をネットで見たばかりなので緊張しました。
伯母子岳は展望がよかったです。「どれが護摩壇山だろう?」などと話します。よくこんなマイナーな山を日本二百名山に選んだものだと感心します。
あとは三田谷の登山口まで降りるだけです。流石に熊野古道の小辺路だけあって広くて歩きやすかったです。かつて馬が往来していたというのも頷けます。上西家跡など歴史を感じさせる道でした。
本文でも触れましたが、三田谷は自然林が豊かで、動植物の野性味が溢れる沢です。紀伊半島の沢でこんなに河原歩きが続く沢はあまりないでしょう。のんびりと山や沢と対話できそうな、そんな沢だと思います。時間があれば、釣りがしたかったな〜(^ ^)
ちなみに私たちは念のためロープを頻繁に出しました。あまり先行者の跡も見られなかったので、ルートフィンディングや悪場の通過など、ある程度経験がいると思います。
■奥高野・三田谷上西谷(2020/8/13-14)
三田谷橋(7:00/11:30)マツオ谷(11:30/15:15)TS
TS(6:00/7:45)熊野古道(7:50/8:30)伯母子岳(8:50/11:55)三田谷橋
スマホの記録はこちら
奥高野の三田谷上西谷は「関西周辺の谷」(1980年発行)には「初心者同行でないかぎり、ザイル不要。よく滑るのでワラジ必携」とある。「なんとかなるやろっ」と出発です。
伯母子岳登山口前の工事車両が置かれているスペースに駐車してしばらくは広い河原を進みます。堰堤を2個越えてから入渓しました。穏やかな流れで平凡とも言えますが、時々ゴルジュが出てきて、さほど飽きません。右に左に渡渉を繰り返します。ちょっとした本流遡行を味わえます。
上の写真の花は多分イワタバコ。下の写真はカエル君です。とにかくこの谷は自然林がきれいで、野性味があふれています。マムシと思われる蛇が多かったし、鹿は2日間で10頭以上見ました。鹿は一度なんか1メートルの距離で出くわしまして、お互いびっくりしてしまいました(^ ^)
さてガニオ谷、マツオ谷を右に分けていよいよ上西谷に入ります。竿を出すならマツオ谷までが良いでしょうね。私たちは歩みが遅いので先を急ぐことにします。
上西谷は良い形の滝が思ったよりありました。最初は直登は無理で、高巻くことになるのですが、これがなかなか大変です。下の写真は右岸を巻くのですが、斜面全体がザレていて、木の根っこが頼りなのですが、根が腐ったものが多くて結局ロープを出すことになりました。
この滝も右岸を高巻いたような気がします。
この滝は左岸のザレ場を登って左上する斜面を登り、最後は一歩が難しいので念のためロープを出しました。
さらに下降が嫌らしいので、安全を喫して、懸垂下降です。
テン場を探しながら遡行していると、左岸に台地を見つけました。もう喉がカラカラです。ビールを飲んで、定番の梅酒をチビチビと飲みます。
最近の山のテレビ番組(平出、中島ペアのシスパーレやラカポシなど)のことや、あと何年登れるだろうか?という話などしていたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。
翌朝は6時に出発です。連瀑帯はほとんどが直登していけます。三段18メートルは念のため滝の落ち口のところでロープを出しました。
全体的に黒っぽいゴツゴツした岩のナメが続きます。とは言っても流木や岩クズで、ナメを楽しめるような感じではありません。支沢が流れ込んできても基本的には本流を詰めることを心がけていると、頭上に鉄の橋桁が見えました。熊野古道です!
伯母子峠には小屋とトイレがありました。ザックをデポして伯母子岳を往復します。
途中で大型哺乳類の糞にオオセンチコガネが群がっていました。熊ではないでしょうか?帰宅してネットで調べていたら、周辺では「熊出没注意」の看板があるそうです。上高地の小梨平でクマがテン場を襲ったという話をネットで見たばかりなので緊張しました。
伯母子岳は展望がよかったです。「どれが護摩壇山だろう?」などと話します。よくこんなマイナーな山を日本二百名山に選んだものだと感心します。
あとは三田谷の登山口まで降りるだけです。流石に熊野古道の小辺路だけあって広くて歩きやすかったです。かつて馬が往来していたというのも頷けます。上西家跡など歴史を感じさせる道でした。
本文でも触れましたが、三田谷は自然林が豊かで、動植物の野性味が溢れる沢です。紀伊半島の沢でこんなに河原歩きが続く沢はあまりないでしょう。のんびりと山や沢と対話できそうな、そんな沢だと思います。時間があれば、釣りがしたかったな〜(^ ^)
ちなみに私たちは念のためロープを頻繁に出しました。あまり先行者の跡も見られなかったので、ルートフィンディングや悪場の通過など、ある程度経験がいると思います。
■奥高野・三田谷上西谷(2020/8/13-14)
三田谷橋(7:00/11:30)マツオ谷(11:30/15:15)TS
TS(6:00/7:45)熊野古道(7:50/8:30)伯母子岳(8:50/11:55)三田谷橋
スマホの記録はこちら
金剛山・高天谷で沢登り 連瀑が小気味良い♪ [関西の沢と岩と雪]
梅雨が明けましたね♪
先週の四連休はどこにも行けなかったので、足慣らしにと、金剛山の高天谷へ沢登りに行きました。沢登りは本当に久しぶりなので、ヘルメットにハーネス、ロープとフル装備です。もちろん沢靴も。
最初は身体のキレが今一つで、一歩一歩ヨタヨタしがちでしたが、そのうちリズムよく登れるようになりました。
それにしてもこの谷のフリクションは最高です。ラバーソールの沢靴がよくきまります。
堰堤を超えたり、10mの滝を右から高巻いて進んで行くとやがて連瀑帯に突入します。
あ〜それからはもう、小滝につぐ小滝。それもほとんどが直登して行くことができます。久しぶりで念のためと練習のために何度かロープを出します。下の写真は最後の連瀑です。一番上の部分でロープを出します。シャワーを浴びながらカチホールドとフリクションで登ります。
しばらくすると壊れた堰堤です。堰堤の中身は石が詰まっていて壁をコンクリートで固めた感じのつくりでした。堰堤が崩壊しているのを見たのは初めてかもしれません。1994年出版のガイド本で中庄屋直氏がすでに「壊れた堰堤」と記述しているので、相当古いものなのかもしれません。
しばらく行くと大木が大量に溜まっているところがありました。そこが二股でした。大木は右股に溜まっている格好です。左股にはすぐに末広がりの滝があります。四段40mの滝。ここでもロープを出します。気づきませんでしたが、残置のハーケンがあったそうです。
そこを超えると平坦な流れとなり、踏み跡に導かれて郵便道に出ることができました。
記録を見ると2018年7月の白滝谷以来の沢登りです。道理で最初は足元がふらつくはずです。ロープの結び方や確保点の作り方なども記憶を確かめながらやる羽目に。なんとも情けない。しかし去年夏から取り組んでいる体力作りのおかげか、しんどさはあまり感じませんでした。
そして少々の高さでもビビることなくロープを伸ばすことができたのが一番の収穫です。コロナ以来取り組んでいる「筋トレで体幹が鍛えられた」と密かに思っています。ちょっと自信になりました。
スマホの記録はこちら
■金剛山・高天谷(2020/8/1)
高天彦神社(7:30/10:15)郵便道と合流(10:15/11:00)高天彦神社
先週の四連休はどこにも行けなかったので、足慣らしにと、金剛山の高天谷へ沢登りに行きました。沢登りは本当に久しぶりなので、ヘルメットにハーネス、ロープとフル装備です。もちろん沢靴も。
最初は身体のキレが今一つで、一歩一歩ヨタヨタしがちでしたが、そのうちリズムよく登れるようになりました。
それにしてもこの谷のフリクションは最高です。ラバーソールの沢靴がよくきまります。
堰堤を超えたり、10mの滝を右から高巻いて進んで行くとやがて連瀑帯に突入します。
あ〜それからはもう、小滝につぐ小滝。それもほとんどが直登して行くことができます。久しぶりで念のためと練習のために何度かロープを出します。下の写真は最後の連瀑です。一番上の部分でロープを出します。シャワーを浴びながらカチホールドとフリクションで登ります。
しばらくすると壊れた堰堤です。堰堤の中身は石が詰まっていて壁をコンクリートで固めた感じのつくりでした。堰堤が崩壊しているのを見たのは初めてかもしれません。1994年出版のガイド本で中庄屋直氏がすでに「壊れた堰堤」と記述しているので、相当古いものなのかもしれません。
しばらく行くと大木が大量に溜まっているところがありました。そこが二股でした。大木は右股に溜まっている格好です。左股にはすぐに末広がりの滝があります。四段40mの滝。ここでもロープを出します。気づきませんでしたが、残置のハーケンがあったそうです。
そこを超えると平坦な流れとなり、踏み跡に導かれて郵便道に出ることができました。
記録を見ると2018年7月の白滝谷以来の沢登りです。道理で最初は足元がふらつくはずです。ロープの結び方や確保点の作り方なども記憶を確かめながらやる羽目に。なんとも情けない。しかし去年夏から取り組んでいる体力作りのおかげか、しんどさはあまり感じませんでした。
そして少々の高さでもビビることなくロープを伸ばすことができたのが一番の収穫です。コロナ以来取り組んでいる「筋トレで体幹が鍛えられた」と密かに思っています。ちょっと自信になりました。
スマホの記録はこちら
■金剛山・高天谷(2020/8/1)
高天彦神社(7:30/10:15)郵便道と合流(10:15/11:00)高天彦神社
タグ:金剛山 高天谷 沢登り
生駒を縦走 マスクほとんどの方が…していない [関西の沢と岩と雪]
自粛の解除がすごい勢いで進んでいるのを感じています。それでも関西は今のところ第二波の兆候も見受けられません。「同調圧力」が強いのでしょうか、それとも外国人がいなくなれば「三密」となるような人混みがないだけでしょうか。でも、いつかは第二波が来ると思っておいたほうが良いのでしょうね。
さてお天気も良いので、ちょっとばかり登山に行きたいと、近所の生駒へ行くことにします。阪奈道路の生駒登山口バス停から歩きます。
アジサイ園は開花間近です。ツボミの中に青い花びらを見せているものもありましたよ♪
生駒山上遊園地は6月1日から営業を再開したということです。お化け屋敷など屋内施設は休止しているようです。大変だなー。
この日はとても良い天気です。ハイカーの人も多かったです。マスクの人はほとんどいませんでした。バフというチューブ式のネックウェアをしているトレランの方がちらほら。
とかいう私もマスクはしていません。一人で無言で歩いていますし、人にはあまり近づかないように心がけました。肌感覚では「これでいいのでは」と思います。根拠はないのですけど。そういえばトレランの人とすれ違うときはちょっと息を止めていました(^ ^)
下の黄色い花はマツヨイグサ属と思われます。
鐘の鳴る展望台では360度見渡すことができました。下の写真は、奈良南部の方面です。
展望台には「誓いのリング」がたくさんかけられていました。これってすごく昭和を感じるのですけど、令和の時代にも残る風習なのでしょうか。だいたいいつどこで誰が始めたのでしょう?
それにしても縁がなかったな〜
歩道橋で西側から東側にドライブウェイを渡り、しばらく歩くと十三塚です。
そこから下ります。水呑地蔵尊は昔、父親によく連れてこられたところです。家の近くのお地蔵さんも水呑地蔵でした。
上の写真は子供の頃に「やっと着いた〜」と見上げた時のお堂の姿そのものです。谷間の向こうに見えたのではなく、お堂を横からみている図だったのですね。ずっと勘違いしていました。
ここでは水を汲む人がたくさんいらっしゃいました。生水は飲まないよう注意を促していたので、残念ですが我慢です。
ここからの大阪平野の眺めは格別です。先ほどの鐘の鳴る展望台も良いのですが、こちらの方が「街が近い」のでダイナミックな気がします。
そこから下はお地蔵さんがところどころにありました。そして伊勢物語のモデルとされる在原業平(ありわらのなりひら)が通ったという高安の村に下りてきました。
業平がこの地の娘を見初め通い続けていたのですが、ある日娘がご飯を自分でよそって食べていたのをみて、一気に冷めてしまったそうです。給仕は侍女がするものだった当時の価値観が多分に影響されているのでしょうけど、娘はその後池に身を投げたとのこと。娘がかわいそうです。
でもふとしたことがきっかけで気持ちが冷めるというのもなんとなくわかるような気がします。なんのこっちゃ(笑)
八尾市図書館のサイト
このまま登山が続けられる「日常」が続きますように。
2020/6/7
■生駒登山口(7:35/9:25)山頂(9:33/12:25)近鉄服部川駅
さてお天気も良いので、ちょっとばかり登山に行きたいと、近所の生駒へ行くことにします。阪奈道路の生駒登山口バス停から歩きます。
アジサイ園は開花間近です。ツボミの中に青い花びらを見せているものもありましたよ♪
生駒山上遊園地は6月1日から営業を再開したということです。お化け屋敷など屋内施設は休止しているようです。大変だなー。
この日はとても良い天気です。ハイカーの人も多かったです。マスクの人はほとんどいませんでした。バフというチューブ式のネックウェアをしているトレランの方がちらほら。
とかいう私もマスクはしていません。一人で無言で歩いていますし、人にはあまり近づかないように心がけました。肌感覚では「これでいいのでは」と思います。根拠はないのですけど。そういえばトレランの人とすれ違うときはちょっと息を止めていました(^ ^)
下の黄色い花はマツヨイグサ属と思われます。
鐘の鳴る展望台では360度見渡すことができました。下の写真は、奈良南部の方面です。
展望台には「誓いのリング」がたくさんかけられていました。これってすごく昭和を感じるのですけど、令和の時代にも残る風習なのでしょうか。だいたいいつどこで誰が始めたのでしょう?
それにしても縁がなかったな〜
歩道橋で西側から東側にドライブウェイを渡り、しばらく歩くと十三塚です。
そこから下ります。水呑地蔵尊は昔、父親によく連れてこられたところです。家の近くのお地蔵さんも水呑地蔵でした。
上の写真は子供の頃に「やっと着いた〜」と見上げた時のお堂の姿そのものです。谷間の向こうに見えたのではなく、お堂を横からみている図だったのですね。ずっと勘違いしていました。
ここでは水を汲む人がたくさんいらっしゃいました。生水は飲まないよう注意を促していたので、残念ですが我慢です。
ここからの大阪平野の眺めは格別です。先ほどの鐘の鳴る展望台も良いのですが、こちらの方が「街が近い」のでダイナミックな気がします。
そこから下はお地蔵さんがところどころにありました。そして伊勢物語のモデルとされる在原業平(ありわらのなりひら)が通ったという高安の村に下りてきました。
業平がこの地の娘を見初め通い続けていたのですが、ある日娘がご飯を自分でよそって食べていたのをみて、一気に冷めてしまったそうです。給仕は侍女がするものだった当時の価値観が多分に影響されているのでしょうけど、娘はその後池に身を投げたとのこと。娘がかわいそうです。
でもふとしたことがきっかけで気持ちが冷めるというのもなんとなくわかるような気がします。なんのこっちゃ(笑)
八尾市図書館のサイト
このまま登山が続けられる「日常」が続きますように。
2020/6/7
■生駒登山口(7:35/9:25)山頂(9:33/12:25)近鉄服部川駅
タグ:登山 マスク 生駒
鈴鹿・初めての鎌ヶ岳 格好のいい山ですね [関西の沢と岩と雪]
鈴鹿は御在所岳の岩登りか、元越谷や赤坂谷などの沢登りのイメージがあって、あまりピークを目指して登ったことがありません。それで一度はと前から気になっていた鎌ヶ岳へ行くことにしました。新型コロナウイルスで外出自粛ムードですけど、屋外で単独だからいいですよね。(上写真は下山後に撮影)
宮妻峡の駐車場から林道を歩きます。今どき駐車料金を取らないなんて良心的ですね。寒気が降りてきているので寒いです。雨具の上と手袋を着用しました。林道からやがて山道に入ります。沢を渡るところもありますが、随所に四日市市が設置したプレートがあって迷うことはありません。上写真のゴルジュは水沢峠へ出る手前の「尺五の谷」との案内表示がありました。
やがて水沢峠に到着。羊羹を食べて栄養補給。稜線に上がると風が強いです。帽子が吹き飛ばされそうになるので雨具のフードを被ります。
右に伊勢湾、左に琵琶湖が見えます。鈴鹿でしか見られない風景だなあ。
鎌尾根は楽しいですね。ザラザラなので気は抜けませんが。この地点は「きのこ岩」との表示がありました。どれがきのこ岩何でしょうね?
鎌ヶ岳はちょっと異様な山容です。でも格好がいいので途中、何枚も写真を撮りました。小ピークに立つたび、コルに降りるたびに鎌ヶ岳が近づいてきます。
帰りはカズラ谷道を降ります。雲母峰(キララと読むんだそうです)への分岐を経て、快調に降ります。沢筋に出ると間も無くで、林道に出ることができました。
山としての印象は非常に強かったです。一体どうしてこれまで鎌ヶ岳に登らなかったのでしょうか?まだまだ知らない山があるなあと思いました。
スマホの記録はこちら
■鈴鹿・鎌尾根から鎌ヶ岳(2020/4/5)
宮妻峡P(7:20/8:40)水沢峠(8:50/10:15)鎌ヶ岳(10:40/11:40)宮妻峡P
タグ:鎌ヶ岳 鈴鹿 鎌尾根
那岐山C→Bコース 雪が降っていました [関西の沢と岩と雪]
岡山県の東部に位置する那岐山は関西からは近いはずですが、正直なところ山行を考えたこともありませんでした。今回、岡山に用事があったので1泊して、翌朝まだ暗いうちから車で向かいます。
あいにくのお天気で上半身だけ雨具を着込んで出発です。あまり雨が強くならないといいのですが。
登山口の看板には「熊注意」と書かれていました。まだ冬眠から目覚めるには早いですよね。それとも暖冬だと目覚めるのが早くなるのかしら?など、頭の中をクマがぐるぐる回ります。
上りはCコースをとりました。植林の林を抜けると大神岩です。眼下がひらけて街並みが見えました。日本原といわれる高原地帯でしょうか。ここには陸上自衛隊の駐屯地があります。
さてポツポツと降っていた雨が、パラパラと音を立てて雨具のフードに当たるようになりました。雪だ!寒気が流れ込むと天気予報で言っていたので、もしやと思ってました。八合目で笹の葉に雪が積もるようになりました。
那岐山はイザナギ、イザナミが君臨したとする伝説の山です。そこかしこに「神仏スポット」があって、岩に文字が刻まれています。
滝山との分岐点では雪化粧がとてもきれいでした。分岐点にはトイレがありました。滝山方面に少し足を伸ばせば、雄大な景色に出会えるようですが、ガスが出ているので今回はパスしてそのまま那岐山に向かうことにします。
立派な避難小屋をへて頂上に着きました。ガスの中なので写真を撮ったらすぐに下山にかかります。下山はBコースをとります。途中で出会った人が「3月中旬でこんなに雪がないなんて…」と泣きそうな顔で話していました。今年はどこに言ってもこの会話です。「上に行ったら雪が積もっていますよ」と教えてあげると、ちょっと顔がほころんだような気がしました。
どんどん降りて行くとちょっとガスが晴れたような気がします。間も無くで駐車場に到着です。
那岐山は雪がある時でも日帰りできそうでいいですね。岡山の人に親しまれているのもわかります。この辺りの山では後山も行ったことがありません。ちくさ高原からも近いので、来シーズンはスキーで考えてみようかな、なんて。
■岡山・那岐山 2020/3/14
駐車場(7:20/9:10)那岐山(9:20/10:55)駐車場
あいにくのお天気で上半身だけ雨具を着込んで出発です。あまり雨が強くならないといいのですが。
登山口の看板には「熊注意」と書かれていました。まだ冬眠から目覚めるには早いですよね。それとも暖冬だと目覚めるのが早くなるのかしら?など、頭の中をクマがぐるぐる回ります。
上りはCコースをとりました。植林の林を抜けると大神岩です。眼下がひらけて街並みが見えました。日本原といわれる高原地帯でしょうか。ここには陸上自衛隊の駐屯地があります。
さてポツポツと降っていた雨が、パラパラと音を立てて雨具のフードに当たるようになりました。雪だ!寒気が流れ込むと天気予報で言っていたので、もしやと思ってました。八合目で笹の葉に雪が積もるようになりました。
那岐山はイザナギ、イザナミが君臨したとする伝説の山です。そこかしこに「神仏スポット」があって、岩に文字が刻まれています。
滝山との分岐点では雪化粧がとてもきれいでした。分岐点にはトイレがありました。滝山方面に少し足を伸ばせば、雄大な景色に出会えるようですが、ガスが出ているので今回はパスしてそのまま那岐山に向かうことにします。
立派な避難小屋をへて頂上に着きました。ガスの中なので写真を撮ったらすぐに下山にかかります。下山はBコースをとります。途中で出会った人が「3月中旬でこんなに雪がないなんて…」と泣きそうな顔で話していました。今年はどこに言ってもこの会話です。「上に行ったら雪が積もっていますよ」と教えてあげると、ちょっと顔がほころんだような気がしました。
どんどん降りて行くとちょっとガスが晴れたような気がします。間も無くで駐車場に到着です。
那岐山は雪がある時でも日帰りできそうでいいですね。岡山の人に親しまれているのもわかります。この辺りの山では後山も行ったことがありません。ちくさ高原からも近いので、来シーズンはスキーで考えてみようかな、なんて。
■岡山・那岐山 2020/3/14
駐車場(7:20/9:10)那岐山(9:20/10:55)駐車場
比良・武奈ヶ岳 思ったより雪がありました [関西の沢と岩と雪]
あまり天気がよくないことはわかっていた。まだ暗いなかを車を走らせていると、ラジオから「戦争を知らない子供たち」が流れた。僕らの時代はまだフォークソングが身近にあったけど、この曲にはあんまり馴染まなかった覚えがある。そのうちに雨がポツポツと降ってきてワイパーが忙しくなってきた。坊村の駐車場に着いた時には割とまとまって降っていたので、車の中で朝食のサンドイッチと野菜生活。他の人が出発するかどうか気になる。服を着替えていると空が白んできて、雨も止んでしまった。いっときのものかもしれないけれど出発しよう。
明王院から泥道の急登が始まった。辛抱辛抱。600mを超えてからだろうか、雪が出てきたのは。そのうちに左からの風にあおられて地吹雪のように舞い上がる。何度も後ろを振り返った。駐車場の人たちはまだのようだ。ゆっくりしているんだなあ。まあ、いいか。年末の稲村ヶ岳に続き、僕が一番乗りだ。
やっとの事で御殿山に着くと、武奈ヶ岳と西南稜を一望できた。あんまり吹雪いているようだったら、御殿山ピストンも考えていたのだけど、これをみると行かずにはおれない。視界もよくて、天気も持ちそうだ。
ワサビ峠に降りると道標が立っている。例年は「ワサビ峠」の板だけが顔を出しているくらいだった記憶があるのだけど。1メートルくらいは少ないのではないかな。それでも吹き溜まりではスネくらいまで雪があるのでスパッツをつけた。
そこから斜面を登って、西南稜へ。ブッシュがまだ姿を出している。コヤマノ岳からの道と合流するとすぐで武奈ヶ岳の頂上に到着した。誰もいない。コヤマノ岳からも登頂者はいないようだ。僕が一番乗りだ。正月休み最後の日だからみんな家で大人しくしているのだろうか?
みなさん雪が少ないとお嘆きでしょうから、頂上から見た各方面をご紹介。雪の積もり具合の参考にしてください。下の写真はびわ湖バレイ方面です。意外と白く雪がついています。コースの拡張ももうすぐかも。
下の写真は琵琶湖方面。釈迦ヶ岳です。
下の写真は北の蛇谷ヶ峰方面。
下の写真は京都北山方面です。
頂上から降りていると、多くの人が登ってきました。次から次へと…。
みなさん「上は吹雪いていますか?」と聞くので「フードをしていれば大丈夫でした」と答えておきました。
雪道の下りは楽しいな。リズムを刻んで「ランララン、ララン♫」そんな気分。
最後の泥道でオーバーズボンが汚れたので、明王院のそばの川に流れる淀みで洗い流しました。水は手が切れそうな冷たさだったけど、これを家でやると、だいたい家の中に泥を持ち込んでしまって怒られるのだ。
というわけで、やっと雪が積もってきたようです。これから2ヶ月が関西の雪のシーズンです。テレマークも練習したいし、忙しくなりそうです。
それでは本年もよろしくお願いします。
■比良・武奈ヶ岳 2020/1/5
坊村(7:10/8:55)御殿山(9:05/9:50)武奈ヶ岳(10:00/11:35)坊村
■スマホの記録はこちら
明王院から泥道の急登が始まった。辛抱辛抱。600mを超えてからだろうか、雪が出てきたのは。そのうちに左からの風にあおられて地吹雪のように舞い上がる。何度も後ろを振り返った。駐車場の人たちはまだのようだ。ゆっくりしているんだなあ。まあ、いいか。年末の稲村ヶ岳に続き、僕が一番乗りだ。
やっとの事で御殿山に着くと、武奈ヶ岳と西南稜を一望できた。あんまり吹雪いているようだったら、御殿山ピストンも考えていたのだけど、これをみると行かずにはおれない。視界もよくて、天気も持ちそうだ。
ワサビ峠に降りると道標が立っている。例年は「ワサビ峠」の板だけが顔を出しているくらいだった記憶があるのだけど。1メートルくらいは少ないのではないかな。それでも吹き溜まりではスネくらいまで雪があるのでスパッツをつけた。
そこから斜面を登って、西南稜へ。ブッシュがまだ姿を出している。コヤマノ岳からの道と合流するとすぐで武奈ヶ岳の頂上に到着した。誰もいない。コヤマノ岳からも登頂者はいないようだ。僕が一番乗りだ。正月休み最後の日だからみんな家で大人しくしているのだろうか?
みなさん雪が少ないとお嘆きでしょうから、頂上から見た各方面をご紹介。雪の積もり具合の参考にしてください。下の写真はびわ湖バレイ方面です。意外と白く雪がついています。コースの拡張ももうすぐかも。
下の写真は琵琶湖方面。釈迦ヶ岳です。
下の写真は北の蛇谷ヶ峰方面。
下の写真は京都北山方面です。
頂上から降りていると、多くの人が登ってきました。次から次へと…。
みなさん「上は吹雪いていますか?」と聞くので「フードをしていれば大丈夫でした」と答えておきました。
雪道の下りは楽しいな。リズムを刻んで「ランララン、ララン♫」そんな気分。
最後の泥道でオーバーズボンが汚れたので、明王院のそばの川に流れる淀みで洗い流しました。水は手が切れそうな冷たさだったけど、これを家でやると、だいたい家の中に泥を持ち込んでしまって怒られるのだ。
というわけで、やっと雪が積もってきたようです。これから2ヶ月が関西の雪のシーズンです。テレマークも練習したいし、忙しくなりそうです。
それでは本年もよろしくお願いします。
■比良・武奈ヶ岳 2020/1/5
坊村(7:10/8:55)御殿山(9:05/9:50)武奈ヶ岳(10:00/11:35)坊村
■スマホの記録はこちら
大峰・稲村ヶ岳 霧氷がとても綺麗でした [関西の沢と岩と雪]
色々とパートナーさんと考えていたのですが、結局のところ一人で山へ行くことになり、さてどこへ行こうかと考え、冬型が決まっているので日本海側は不安定だろうと、南へ、大峰山へ行くことにしました。
大峰山は中学の林間学校へ行った記憶がありますが、男子は山上ヶ岳、女子は稲村ヶ岳へ分かれて登りました。稲村ヶ岳に夏にわざわざ登る機会がなかったので、これまで登ルコとがないまま、しかし何となく気になる山でした。
車で登山口の母公堂についたのは午前6時過ぎ。車を停めるとさっそく管理人が出て来て「アイゼンもってる?ここ(母公堂)から登る分にはそれほど危なくないけど、レンゲ峠からの道で2〜3日前に滑落死しているから気をつけて。道の細いところが凍っていて100メートル落ちたらしい」と脅されました
まだ暗い中ですが、樹林帯の道ははっきりしています。左上の鞍部を目指すようになると、空が開けて明るくなって来ました。そこが法力峠でした。ここは観音峰からの道も合流しています。尾根を乗っ越すようにつけられた道を行くと、だんだんと雪が混じるようになりました。
霜柱が大きく成長していましたし、霧氷もだんだんと立派になってきました。誰かに自慢したい気分です。岩場で凍っていてアイゼンが欲しい鎖場もありました。今日は私が初めての登山者のようです。薄い積雪に足跡を残して行きます。
稲村小屋です。管理人さんが言っていたレンゲ峠からの道が合流しています。小屋から大日岳を左から巻きます。ルートは岩場の下につけられているようで、もしかしたらここが難所とされるトラバース地点かと思いました。この日はさほどの困難もなくスタスタ歩いて行くことができました。
どちらかと言うとそこからの方が悪場のような気がしました。最初12本爪のアイゼンはたいそうな気がしましたが、稲村の山頂直下は割と役立ちました。
お天気はなかなか回復しません。それでもガスの合間に大日岳が見えました。コルから大日岳も往復します。梯子や鎖場がなかったら、ロープ必須の良いルートになっただろうなと思います。
今年は大峰でも新しい岩場開拓の話題がありました。視点を変えればルートを創造することができるのかもしれません。
大峰でラッセルするような雪とまみえたら、それはそれで楽しいだろうなと思いました。自分の目で見てその山と対話するようにしてルート、登山の方法を考えていけたら良い気分だろうな、と思います。
■大峰・稲村ヶ岳 2019/12/28
母公堂(6:40/7:30)法力峠(7:30/8:35)稲村小屋(8:40/9:33)稲村ヶ岳(9:35/12:00)母公堂
今年は小学校や高校、大学の同窓会が相次いで開かれました。それをきっかけに過去に影響を受けた本を読んだりして、自分の思考や行動の原点は何かを探ってみました。
自分のこれまでを思い起こすと、思わず手で顔を覆うこともしばしばですが、気を取り直して考えると(とりあえず今は)大筋では最善を尽くしてきたと評価できるような気がしました。行ったり来たり、遠回りもしながらですけど…
この評価はまた揺れることもあるでしょうが、これからも自分と対話しながら悔いのない生活を送れるよう心がけたいと思った次第です。
夏から健康のために減量しているのですが、効果が出て来ていて、身体が軽くなりつつあります。ボルダリングもまた行ってみようかと思います。夢はヨセミテでマルチピッチのクライミングです。
それではみなさん、今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。良いお年を!
大峰山は中学の林間学校へ行った記憶がありますが、男子は山上ヶ岳、女子は稲村ヶ岳へ分かれて登りました。稲村ヶ岳に夏にわざわざ登る機会がなかったので、これまで登ルコとがないまま、しかし何となく気になる山でした。
車で登山口の母公堂についたのは午前6時過ぎ。車を停めるとさっそく管理人が出て来て「アイゼンもってる?ここ(母公堂)から登る分にはそれほど危なくないけど、レンゲ峠からの道で2〜3日前に滑落死しているから気をつけて。道の細いところが凍っていて100メートル落ちたらしい」と脅されました
まだ暗い中ですが、樹林帯の道ははっきりしています。左上の鞍部を目指すようになると、空が開けて明るくなって来ました。そこが法力峠でした。ここは観音峰からの道も合流しています。尾根を乗っ越すようにつけられた道を行くと、だんだんと雪が混じるようになりました。
霜柱が大きく成長していましたし、霧氷もだんだんと立派になってきました。誰かに自慢したい気分です。岩場で凍っていてアイゼンが欲しい鎖場もありました。今日は私が初めての登山者のようです。薄い積雪に足跡を残して行きます。
稲村小屋です。管理人さんが言っていたレンゲ峠からの道が合流しています。小屋から大日岳を左から巻きます。ルートは岩場の下につけられているようで、もしかしたらここが難所とされるトラバース地点かと思いました。この日はさほどの困難もなくスタスタ歩いて行くことができました。
どちらかと言うとそこからの方が悪場のような気がしました。最初12本爪のアイゼンはたいそうな気がしましたが、稲村の山頂直下は割と役立ちました。
お天気はなかなか回復しません。それでもガスの合間に大日岳が見えました。コルから大日岳も往復します。梯子や鎖場がなかったら、ロープ必須の良いルートになっただろうなと思います。
今年は大峰でも新しい岩場開拓の話題がありました。視点を変えればルートを創造することができるのかもしれません。
大峰でラッセルするような雪とまみえたら、それはそれで楽しいだろうなと思いました。自分の目で見てその山と対話するようにしてルート、登山の方法を考えていけたら良い気分だろうな、と思います。
■大峰・稲村ヶ岳 2019/12/28
母公堂(6:40/7:30)法力峠(7:30/8:35)稲村小屋(8:40/9:33)稲村ヶ岳(9:35/12:00)母公堂
今年は小学校や高校、大学の同窓会が相次いで開かれました。それをきっかけに過去に影響を受けた本を読んだりして、自分の思考や行動の原点は何かを探ってみました。
自分のこれまでを思い起こすと、思わず手で顔を覆うこともしばしばですが、気を取り直して考えると(とりあえず今は)大筋では最善を尽くしてきたと評価できるような気がしました。行ったり来たり、遠回りもしながらですけど…
この評価はまた揺れることもあるでしょうが、これからも自分と対話しながら悔いのない生活を送れるよう心がけたいと思った次第です。
夏から健康のために減量しているのですが、効果が出て来ていて、身体が軽くなりつつあります。ボルダリングもまた行ってみようかと思います。夢はヨセミテでマルチピッチのクライミングです。
それではみなさん、今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。良いお年を!
大峰・大普賢岳 和佐又ヒュッテが閉館するんですね [関西の沢と岩と雪]
なんとなく深い山に行きたくなりました。静かな山の中、一人で黙々と歩きたい気分です。自分にしては珍しく夜中に一人で車を運転し、和佐又ヒュッテに5時過ぎに着きました。駐車場近くがすぐテン場です。邪魔にならないように用意して6時過ぎに出発します。
和佐又のコルから尾根を歩きます。途中で日が差してきました。遠くに岩壁が見えます。道はその岸壁を目指すように左手の山腹をトラバース気味につけられています。「シダンの窟」「朝日窟」をへて、「笙の窟」へ。神仏が宿るとされる拝所、行所を数えた大峰山七十五靡(なびき)の一つで、今も修験者のお札?がたくさん供えられています。
鷲ノ窟はこれまで見た一連の中で最もハングっていました。(ついつい、すぐこういう風に見てしまう。登ったらダメです)岸壁を左から回り込むと今度は鎖場や梯子の急登が続きます。濡れた岩場を通るときに鎖はありがたかったです。
日本岳のコルに出て、石の鼻と呼ばれる露岩を経て、分岐点から高みを目指すと大普賢岳に到着しました。残念ながら展望はありませんでした。
水分をとってすぐに出発しますが、先ほどの分岐点に戻ってから地図を見て間違いに気づきました。そのまま頂上から向こう側に行けばよかったのです。分岐点からもトラバース道がありましたので、あらためて「行者還岳方面」を目指します。
この先は膝下くらいのクマザサの間を通っていく気持ちの良い道が続きます。てもきょうは夜露で、足が冷たく濡れました。奥駆けの山々がガスの合間に見え隠れしました。
七曜岳をすぎてすぐのはっきりした分岐を降ります。そこからはテープ頼りです。途中何度か道を見失うことがありましたし、鎖や梯子もまだ時折出てきますので、割と難しいルートだなと思いました。それでも七曜岳や行者還岳を目指して登る方とすれ違いました。ピストンするとのことでしたが、帰りは大丈夫かな。
いつもながら沢の音が聞こえ出してからなかなか沢に降りられません。ようやく降りたと思ったら、右岸側の洞穴から水がドドドっと勢いよく水が出ています。無双洞です。面白い地形だなあ。北アルプスの双六谷打込谷の源頭を思い出しましたが、こちらの方が何倍も水量があるし、二つの穴から出ているのが見事です。
トラバース道に時々急登があって、途中に「底なし井戸」という大きな穴があって、また登って…
このあたりは石灰岩らしい岩場が点在していて、ボルトが打ち込まれているのを見かけました。今も誰か登っているのでしょうか。
コルから和佐又山を一登りしましたが、やっぱり展望は今ひとつ。ヒュッテに到着するとちょうど出発から7時間でした。ヒュッテに行って駐車場代1000円を払います。
和佐又ヒュッテは今年11月末を最後に閉館するそうです。老朽化だとのこと。
元々小学校だった校舎を「わかくさ国体(1984)」のときに今の場所に移築してきたそうですから、相当築年数が経つのです。
駐車場やロッジもどのように運営するかは12月の協議会で決まるとのことでした。
いつかゆっくり山登りする年になったら、泊まってみたかった。
■大峰・大普賢岳〜無双洞周遊 2019/10/27
和佐又ヒュッテ(6:15/8:20)大普賢岳(8:25/11:05)無双洞(11:15/13:10)和佐俣ヒュッテ
和佐又のコルから尾根を歩きます。途中で日が差してきました。遠くに岩壁が見えます。道はその岸壁を目指すように左手の山腹をトラバース気味につけられています。「シダンの窟」「朝日窟」をへて、「笙の窟」へ。神仏が宿るとされる拝所、行所を数えた大峰山七十五靡(なびき)の一つで、今も修験者のお札?がたくさん供えられています。
鷲ノ窟はこれまで見た一連の中で最もハングっていました。(ついつい、すぐこういう風に見てしまう。登ったらダメです)岸壁を左から回り込むと今度は鎖場や梯子の急登が続きます。濡れた岩場を通るときに鎖はありがたかったです。
日本岳のコルに出て、石の鼻と呼ばれる露岩を経て、分岐点から高みを目指すと大普賢岳に到着しました。残念ながら展望はありませんでした。
水分をとってすぐに出発しますが、先ほどの分岐点に戻ってから地図を見て間違いに気づきました。そのまま頂上から向こう側に行けばよかったのです。分岐点からもトラバース道がありましたので、あらためて「行者還岳方面」を目指します。
この先は膝下くらいのクマザサの間を通っていく気持ちの良い道が続きます。てもきょうは夜露で、足が冷たく濡れました。奥駆けの山々がガスの合間に見え隠れしました。
七曜岳をすぎてすぐのはっきりした分岐を降ります。そこからはテープ頼りです。途中何度か道を見失うことがありましたし、鎖や梯子もまだ時折出てきますので、割と難しいルートだなと思いました。それでも七曜岳や行者還岳を目指して登る方とすれ違いました。ピストンするとのことでしたが、帰りは大丈夫かな。
いつもながら沢の音が聞こえ出してからなかなか沢に降りられません。ようやく降りたと思ったら、右岸側の洞穴から水がドドドっと勢いよく水が出ています。無双洞です。面白い地形だなあ。北アルプスの双六谷打込谷の源頭を思い出しましたが、こちらの方が何倍も水量があるし、二つの穴から出ているのが見事です。
トラバース道に時々急登があって、途中に「底なし井戸」という大きな穴があって、また登って…
このあたりは石灰岩らしい岩場が点在していて、ボルトが打ち込まれているのを見かけました。今も誰か登っているのでしょうか。
コルから和佐又山を一登りしましたが、やっぱり展望は今ひとつ。ヒュッテに到着するとちょうど出発から7時間でした。ヒュッテに行って駐車場代1000円を払います。
和佐又ヒュッテは今年11月末を最後に閉館するそうです。老朽化だとのこと。
元々小学校だった校舎を「わかくさ国体(1984)」のときに今の場所に移築してきたそうですから、相当築年数が経つのです。
駐車場やロッジもどのように運営するかは12月の協議会で決まるとのことでした。
いつかゆっくり山登りする年になったら、泊まってみたかった。
■大峰・大普賢岳〜無双洞周遊 2019/10/27
和佐又ヒュッテ(6:15/8:20)大普賢岳(8:25/11:05)無双洞(11:15/13:10)和佐俣ヒュッテ
大杉谷から大台ヶ原へ 絶景の渓谷と眩しい新緑… [関西の沢と岩と雪]
働き方改革で休みが取りやすくなりました(^ ^)
単独行なので、あんまり気を張り詰めずのんびりできて、しかも山深く入りたいと思い、大杉谷から大台ヶ原へ向かうことにします。三重県側から大台ヶ原を登るのは今回が初めてです。
JR三瀬谷から民家の間を縫うように歩いてバスの待ち合わせ場所「道の駅奥伊勢おおだい」に到着。このバスは予約制ですが、30人ぐらいはお客さんがいました。午前10時半にローザバス2台で出発です。
登山口からすぐで上の写真のような絶壁をくり抜いた鎖道が現れました。黒部の下の廊下を思い起こさせますが、この先こんなところが頻繁に出てきます。落ち着いていれば大したことないのですが、雨の時は確かに怖いと思います。特に下りは。
やがて千尋滝が頭上高くに見えました。まるで天から降ってくるかのようですね。
やがてシシ渕。登山者が足を川に浸したり、写真を撮ったり。若い人が多いです。彼らは静かですね。自然と対話しにきている感じがします。
この辺りからどんどん鎖場が多くなります。下の写真のような看板がいたるところに出てきます。どこかに注意書きがされていましたが、この道は遊歩道ではありません。沢登りの巻き道、しかも高巻きをなんとか整備したような、一歩踏み外したら…のような道です。
やがて平等嵓です。この嵓もスケールがでかいです。しかもオーバーハングしています。対岸から見ても真上に岸壁を見上げているような感じでした。
しばらくして今宵の宿、桃ノ木山の家です。1泊2食+明日のお弁当で1万円でした。晩御飯はカレーとカツ。お風呂も代わる代わる入って汗を流すことができました。18時半にはうつらうつらして、そのまま寝てしまいました。
翌日は5時半に朝食をとり、6時に出発しました。どうもみなさんのように、ゆっくりできません。気が忙しい性格なのか、早立ちが習慣づいているのか…ゆっくりできる性格になりたいです、本当に。
しばらくすると七ツ釜滝が見えてきました。山の深くに釜をたたえた滝が連瀑します。思わず「あ〜」と感嘆の声が出ます。
それがすぎると崩壊地に到着しました。大杉谷登山センターの方が「今も小さな落石がありますので、素早く通過してください」と言ってました。道自体はよく整備されていて問題ありませんが、雨の時などは落石が嫌だろうなと思います。
きれいなツツジが咲いていました。
光滝が見えました。だんだん滝に驚くことがなくなってきました(^ ^)
堂倉の取水口をすぎると、轟音とともに堂倉滝が現れました。水量も十分で堂々としています。大きな釜を従えて、ちょっと格の違いを感じさせます。
滝みちは堂倉滝でおしまいです。ここから樹林帯を登ります。
シャクナゲ坂やシャクナゲ平と名付けられた尾根道です。シャクナゲの木のトンネルを行くのですが、まだあまり咲いていないようです。
一度林道に出て、堂倉避難小屋を通ります。避難小屋は2017シーズンから非常時以外の使用を認めていないそうです。マナーも悪いのも原因だとか。粟谷小屋の使用を勧めていました。
桃ノ木山の家のお弁当は「ちまき」でした。これは美味しかった!元気がでました。
新緑がまぶしい。心が開放されます。小さな鳥が楽しそうにさえずります。私は大橋トリオさんの「アネモネが鳴いた」のメロディを口ずさんでいました。
この景色が出てくると日出ヶ岳ですね。頂上には大台ヶ原ドライブウェイから来たハイキングの方が大勢いました。
熊野灘が光っています。大杉谷からの道が上がって来ています。
お弁当の残りを食べてまだ11時半です。バスまで3時間あるので大台ヶ原を散策することにします。数年前はあまりの人の多さに大蛇嵓で写真を撮ることができなかったのですが、今回は15分ほど待ってインスタ映えする(?)写真を撮ることができました〜
大杉谷は関西ばなれした大峡谷です。登山口から日出ヶ岳までの丸一日、スマホの電波も通じません。そしてこれだけ登山者が訪れているのにゴミひとつ落ちていません。大台ヶ原の環境保護が注目を集めたのは平成だったと思います。ドライブウェイの車規制が議論されたり、森林生態系保護地域が設定されたり。
外国からのお客さんもまだ少ないようです。次の世代にもこの素晴らしい大自然をこのまま残したいと思いました。
■スマホの記録はこちら
■大杉谷から大台ヶ原(1泊2日)2019/5/24-25
1.大杉谷登山口(12:05/15:20)桃の木山の家
2.桃の木山の家(6:00/7:55)堂倉滝(8:05/9:05)堂倉避難小屋(9:05/11:10)日出ヶ岳(11:30/12:25)大蛇嵓(12:40/14:00)大台ヶ原バス停
単独行なので、あんまり気を張り詰めずのんびりできて、しかも山深く入りたいと思い、大杉谷から大台ヶ原へ向かうことにします。三重県側から大台ヶ原を登るのは今回が初めてです。
JR三瀬谷から民家の間を縫うように歩いてバスの待ち合わせ場所「道の駅奥伊勢おおだい」に到着。このバスは予約制ですが、30人ぐらいはお客さんがいました。午前10時半にローザバス2台で出発です。
登山口からすぐで上の写真のような絶壁をくり抜いた鎖道が現れました。黒部の下の廊下を思い起こさせますが、この先こんなところが頻繁に出てきます。落ち着いていれば大したことないのですが、雨の時は確かに怖いと思います。特に下りは。
やがて千尋滝が頭上高くに見えました。まるで天から降ってくるかのようですね。
やがてシシ渕。登山者が足を川に浸したり、写真を撮ったり。若い人が多いです。彼らは静かですね。自然と対話しにきている感じがします。
この辺りからどんどん鎖場が多くなります。下の写真のような看板がいたるところに出てきます。どこかに注意書きがされていましたが、この道は遊歩道ではありません。沢登りの巻き道、しかも高巻きをなんとか整備したような、一歩踏み外したら…のような道です。
やがて平等嵓です。この嵓もスケールがでかいです。しかもオーバーハングしています。対岸から見ても真上に岸壁を見上げているような感じでした。
しばらくして今宵の宿、桃ノ木山の家です。1泊2食+明日のお弁当で1万円でした。晩御飯はカレーとカツ。お風呂も代わる代わる入って汗を流すことができました。18時半にはうつらうつらして、そのまま寝てしまいました。
翌日は5時半に朝食をとり、6時に出発しました。どうもみなさんのように、ゆっくりできません。気が忙しい性格なのか、早立ちが習慣づいているのか…ゆっくりできる性格になりたいです、本当に。
しばらくすると七ツ釜滝が見えてきました。山の深くに釜をたたえた滝が連瀑します。思わず「あ〜」と感嘆の声が出ます。
それがすぎると崩壊地に到着しました。大杉谷登山センターの方が「今も小さな落石がありますので、素早く通過してください」と言ってました。道自体はよく整備されていて問題ありませんが、雨の時などは落石が嫌だろうなと思います。
きれいなツツジが咲いていました。
光滝が見えました。だんだん滝に驚くことがなくなってきました(^ ^)
堂倉の取水口をすぎると、轟音とともに堂倉滝が現れました。水量も十分で堂々としています。大きな釜を従えて、ちょっと格の違いを感じさせます。
滝みちは堂倉滝でおしまいです。ここから樹林帯を登ります。
シャクナゲ坂やシャクナゲ平と名付けられた尾根道です。シャクナゲの木のトンネルを行くのですが、まだあまり咲いていないようです。
一度林道に出て、堂倉避難小屋を通ります。避難小屋は2017シーズンから非常時以外の使用を認めていないそうです。マナーも悪いのも原因だとか。粟谷小屋の使用を勧めていました。
桃ノ木山の家のお弁当は「ちまき」でした。これは美味しかった!元気がでました。
新緑がまぶしい。心が開放されます。小さな鳥が楽しそうにさえずります。私は大橋トリオさんの「アネモネが鳴いた」のメロディを口ずさんでいました。
この景色が出てくると日出ヶ岳ですね。頂上には大台ヶ原ドライブウェイから来たハイキングの方が大勢いました。
熊野灘が光っています。大杉谷からの道が上がって来ています。
お弁当の残りを食べてまだ11時半です。バスまで3時間あるので大台ヶ原を散策することにします。数年前はあまりの人の多さに大蛇嵓で写真を撮ることができなかったのですが、今回は15分ほど待ってインスタ映えする(?)写真を撮ることができました〜
大杉谷は関西ばなれした大峡谷です。登山口から日出ヶ岳までの丸一日、スマホの電波も通じません。そしてこれだけ登山者が訪れているのにゴミひとつ落ちていません。大台ヶ原の環境保護が注目を集めたのは平成だったと思います。ドライブウェイの車規制が議論されたり、森林生態系保護地域が設定されたり。
外国からのお客さんもまだ少ないようです。次の世代にもこの素晴らしい大自然をこのまま残したいと思いました。
■スマホの記録はこちら
■大杉谷から大台ヶ原(1泊2日)2019/5/24-25
1.大杉谷登山口(12:05/15:20)桃の木山の家
2.桃の木山の家(6:00/7:55)堂倉滝(8:05/9:05)堂倉避難小屋(9:05/11:10)日出ヶ岳(11:30/12:25)大蛇嵓(12:40/14:00)大台ヶ原バス停
吉野〜洞川温泉 大峰奥駆道の最初のところ [関西の沢と岩と雪]
吉野の桜を堪能しました。さらに上へ上へと歩いていくと、だんだん人が少なくなってきました。そして金峯神社です。栄花物語に藤原道長が詣でたとの記述がある神社だそうです。
金峯山寺から石の坂道を登っていくと開けたところに出ました。こちらでは桜の植樹をしていました。奥千本の桜は遊歩道の順路に沿って歩くと見ることができるのかな?時期も少し早かったかもしれません。
そしていよいよ山道に入って行きます。女人結界。少しどきっとしました。吉野駅に置いてあったイラスト地図「吉野山みてあるき」によると「旧女人結界の碑」とあります。
すぐに青根ヶ峰に着きました。大滝から蜻蛉の滝を経由して登ってきた人がいました。吉野は人が多く、車も難儀なので山を越えて桜を見にいくとのこと。なるほどね〜。ここまで2時間かかったとのことでした。
先へ進むと、意外なことに車道と何度も行き交うのです。大峰といえどもこの辺りは植林も進んでいるし、道路が出てきたりします。吉野大峯線という林道のようです。
もう少し先のところに林道高原洞川線との看板があって、その時は高原を「こうげん」と読んだのでリゾート開発でもされているのかと訝ったのですが、家に帰って地図を見たら「たかはら」という地名があるのですね。気が晴れました。
四寸岩山は展望がきいて、山上ヶ岳方面を見ると残雪がありました。ちょっとびっくりです。写真は稲村ヶ岳かな。もうすぐ戸開け式なのに例年こんなもんでしょうか。
この辺りの道には白い岩の露頭が見られます。石灰岩っぽい色ツヤでした。
大峰といえば「奥駆け」です。途中信仰のためと思われる無人小屋、足摺宿がありました。信仰のための祭壇があったり、気軽には泊まれない雰囲気です。
下は二蔵宿小屋です。こちらはストーブもあったりします。足摺宿よりオープンな雰囲気ですが、やはり信仰の方が優先とのこと。
ここから大天井ヶ岳までは、モノレールの軌道に沿った道で、急登でした。途中でロープが出てきました。
大休止を取るつもりでしたが、ここで12寺半。洞川で温泉に入り15寺58分発のバスに乗るためには、あんまりゆっくりできません。急な道を一歩一歩ゆっくり降りて行きます。狭い尾根に木の根が入り乱れて大峰らしくなってきました。
40分ほど駆けて五番関に到着。女人結界です。なかなか難しい問題ですが、地元の方の気持ちを第一に考えることが大事かな、と思いました。女性は違う意見でしょうね。
もう安全圏内だと想像していたのですが意外とペースが上がりません。沢筋の道を降りて、ようやく五番関トンネルのところに着きました。ここから洞川温泉までコースタイムで林道を1時間40分。
覚悟を決めて歩き出して間も無く、トラックの運転手さんが「乗っていく?」と声をかけてくれました。「いいんですか、わー、ありがとうございます!」と喜んで乗らせてもらいました。早い早い。何と洞川温泉の浴場まで送っていただきました。トラックには「白の平オートキャンプ」と書かれていましたから、関係者の方かもしれません。
というわけで最後はあっけなかったのですが、まあいいかと思いまして。新緑には少し早かったようですし、山深さもそれほど感じませんでした。ゆっくり洞川温泉に浸かって振り返ったのですが、大峰奥駆道の本番は、やはり洞川から南へ始まるのでしょうね。いつか行ってみたいものです。大峯の戸開け式は5月3日だそうです。
■吉野〜五番関 縦走 2019/4/13
金峯神社(8:30/8:45)青根ヶ峰(8:50/10:25)四寸岩山(10:35/12:30)大天井ヶ岳(12:40/13:20)五番関
■スマホの記録はこちら
金峯山寺から石の坂道を登っていくと開けたところに出ました。こちらでは桜の植樹をしていました。奥千本の桜は遊歩道の順路に沿って歩くと見ることができるのかな?時期も少し早かったかもしれません。
そしていよいよ山道に入って行きます。女人結界。少しどきっとしました。吉野駅に置いてあったイラスト地図「吉野山みてあるき」によると「旧女人結界の碑」とあります。
すぐに青根ヶ峰に着きました。大滝から蜻蛉の滝を経由して登ってきた人がいました。吉野は人が多く、車も難儀なので山を越えて桜を見にいくとのこと。なるほどね〜。ここまで2時間かかったとのことでした。
先へ進むと、意外なことに車道と何度も行き交うのです。大峰といえどもこの辺りは植林も進んでいるし、道路が出てきたりします。吉野大峯線という林道のようです。
もう少し先のところに林道高原洞川線との看板があって、その時は高原を「こうげん」と読んだのでリゾート開発でもされているのかと訝ったのですが、家に帰って地図を見たら「たかはら」という地名があるのですね。気が晴れました。
四寸岩山は展望がきいて、山上ヶ岳方面を見ると残雪がありました。ちょっとびっくりです。写真は稲村ヶ岳かな。もうすぐ戸開け式なのに例年こんなもんでしょうか。
この辺りの道には白い岩の露頭が見られます。石灰岩っぽい色ツヤでした。
大峰といえば「奥駆け」です。途中信仰のためと思われる無人小屋、足摺宿がありました。信仰のための祭壇があったり、気軽には泊まれない雰囲気です。
下は二蔵宿小屋です。こちらはストーブもあったりします。足摺宿よりオープンな雰囲気ですが、やはり信仰の方が優先とのこと。
ここから大天井ヶ岳までは、モノレールの軌道に沿った道で、急登でした。途中でロープが出てきました。
大休止を取るつもりでしたが、ここで12寺半。洞川で温泉に入り15寺58分発のバスに乗るためには、あんまりゆっくりできません。急な道を一歩一歩ゆっくり降りて行きます。狭い尾根に木の根が入り乱れて大峰らしくなってきました。
40分ほど駆けて五番関に到着。女人結界です。なかなか難しい問題ですが、地元の方の気持ちを第一に考えることが大事かな、と思いました。女性は違う意見でしょうね。
もう安全圏内だと想像していたのですが意外とペースが上がりません。沢筋の道を降りて、ようやく五番関トンネルのところに着きました。ここから洞川温泉までコースタイムで林道を1時間40分。
覚悟を決めて歩き出して間も無く、トラックの運転手さんが「乗っていく?」と声をかけてくれました。「いいんですか、わー、ありがとうございます!」と喜んで乗らせてもらいました。早い早い。何と洞川温泉の浴場まで送っていただきました。トラックには「白の平オートキャンプ」と書かれていましたから、関係者の方かもしれません。
というわけで最後はあっけなかったのですが、まあいいかと思いまして。新緑には少し早かったようですし、山深さもそれほど感じませんでした。ゆっくり洞川温泉に浸かって振り返ったのですが、大峰奥駆道の本番は、やはり洞川から南へ始まるのでしょうね。いつか行ってみたいものです。大峯の戸開け式は5月3日だそうです。
■吉野〜五番関 縦走 2019/4/13
金峯神社(8:30/8:45)青根ヶ峰(8:50/10:25)四寸岩山(10:35/12:30)大天井ヶ岳(12:40/13:20)五番関
■スマホの記録はこちら