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三陸鉄道で巡る震災遺構と浄土ヶ浜と龍泉洞 [東京での登山と日常]

 大人の休日倶楽部パスの期間がやってきました。JR東日本管内4日間で15,270円と、とてもお得に旅行することができるので気に入っています。去年は福島へ行って原発事故の影響がまだまだ続いていることを実感したり観光として中尊寺と松島を回ったりしました。今回は被災地を巡る旅の第2弾として、三陸へ行くことにしました。

釜石の街並み

 前日は新花巻で一泊して6時51分発の釜石線に乗り込みました。釜石は震災があった2011年の夏に訪れたことがありますが、駅も駅前も道路も当たり前ですがとてもきれいになっていました。イオンが街の中心地にあってキャラクター「ミッフィー」のカフェまであります。

津波浸水深

 街を歩いているとそこかしこに「東日本大震災津波の高さ」を示す表示があって、今の生活も津波を意識しながらの生活が続いているのだと再認識しました。

釜石祈りのパーク

 さて三陸リアス線に乗って次は鵜住居(うのすまい)駅へ。駅前が「うのすまい・トモス」と称する慰霊施設と震災を学ぶ施設が併設されています。よくテレビなどで「釜石の奇跡」と聞いたことがありましたが、ここのことでした。鵜住居小学校と釜石東中学校の児童生徒600人がその都度よい状況判断をして、とにかく走り続けて全員無事だったというエピソードです。日ごろの防災教育の成果が出たものです。素晴らしいです。

命を守れなかった防災センター

 一方で鵜住居の防災センターは津波の一時避難場所ではないにも関わらず「防災センター」という名前が誤解を招き、数多くの人が避難しにきて160人以上の人が亡くなったということです。津波のあと防災センターには遺体が重なるようにして見つかったとのことでした。防災センターという名称には予算獲得の手だてという側面があり、また津波の一時避難場所でないことは住民に十分周知されていなかったということです。センター跡地にはいま慰霊の施設が作られています。ちょっとした判断の違いが生死を分けてしまうのです。今回の旅で一番震災のすさまじさを感じた話でした。

ベルガーディア鯨山

 駅近くの中華屋さんで昼食をとってから次に浪板海岸駅へ。駅から山側に歩いていきますと「ベルガーディア鯨山」がありました。こちらには「風の電話」という電話ボックスがあって、被災者が震災で死別した家族への思いを伝えられるように開放されています。映画になるなどいろんなメディアを通じて存在を知っていましたが、どういう人が来るのか実態をつかみきれないような気がしていたので訪れることにしたものです。訪れたときはスイスの取材チームが撮影しているところでした。
事前に訪れる旨を電話していましたので、奥様が出迎えてくれ応対してくれました。電話ボックス内は電話線がつながっていない黒電話が一つ。訪問ノートが置かれていて来訪者が思いを書き留めていました。私自身は特定の人というよりは、いろんな人の顔を思い浮かべましたが、何か伝えたい、伝えないといけないものは思い浮かびませんでした。こういう時自分はドライなのかなあと思うことがあります。ただノートの文を読んだりしていると、向き合う時間が必要な方もいらっしゃるのだろうことは肌感覚で納得できました。本を一冊購入することにしたら、風の電話を設置した庭師の佐々木格さんのサインを書いてもらうことになり、ご本人とお話することになりました。鵜住居のことやあすは田老へ行くと話すと、田老の防潮堤について話してくれた。風の電話は世界に100個以上設置され続けているとのこと。それだけ必要とする人がいるのだろう。私もいつか必要となる時があるのだろうか。

 次の電車まで1時間近くあるので浜辺近い道路まで行ったりして時間をつぶしました。浪板海岸は以前は砂浜だったそうだが、震災後地盤沈下で浜辺は消失してしまったそうだ。駅に置かれた来訪ノートには近くの民宿が絶賛されていた。ここは日の出がきれいだろうな。

 そこから宮古までリアス線に乗って旅館にチェックインです。宮古ホテル沢田屋は1泊2食で14300円でした。ビールを飲んで夕食時は日本酒の飲み比べをして部屋に戻ってからまたチューハイと、えらく飲んでしまいました。BSで寅さん映画をやっていたので見てしまった。

 翌日は6時から風呂に入り6時半から朝食のあとチェックアウトして景勝地の浄土ヶ浜へ。朝の7時では公共交通機関はなく、およそ1時間あるいて訪れました。

浄土ヶ浜トゲトゲ

浄土ヶ浜

 目に飛び込んできた瞬間「おーっ」と声を出してしまいました。真っ白な岩がにょきにょきと突き出ています。まさに浄土のような、ともすれば地獄の剣山のような風景です。レストハウスの屋上展望台には外階段から登ることができて俯瞰の写真をとることができました。白い岩の列が並んでいて荘厳な雰囲気です。誰もいないなか興奮して写真をいっぱい撮ってしまった。

 そこから15分ほど歩き、第3駐車場発8時半のバスで宮古駅へ戻ります。多くの人が駅そばを食べていたのが印象的でした。9時23分の列車で新田老へ。田老は度重なる津波で防潮堤の拡張が進みました。海面からの高さは10メートルで、その規模の大きさから「万里の長城」と呼ばれました。

破壊された第3防潮堤

たろう観光ホテル

 しかし東日本大震災で大津波が襲い、拡張した東側と南側に延びる防潮堤が崩されました。東側は特に壊滅的となり、ホテルだけが外観をとどめたということです。上の1枚目は崩れた東側の防潮堤跡、2枚目は「たろう観光ホテル」で現在震災遺構として残されています。

あまちゃん列車

 11時発の列車で次は岩泉小本駅へ。NHK連続テレビ小説の「あまちゃん」は10周年だそうですね。ラッピング列車「三陸元気GoGo号」に乗りました。11時51分の町民バスで龍泉洞へ行きます。龍泉洞は山口の秋芳洞、高知の龍河洞と並ぶ日本三大鍾乳洞だそうです。

龍泉洞1

龍泉洞2

 中に入ってびっくりしたのが地下水の豊富さ、さらに地底湖の存在です。これにはびっくりしました。LEDでライトアップされてとても神秘的に佇んでいます。一番深いので98メートルあるそうで現在も調査が行われているそうです。

龍泉洞の地底湖

 ここのレストハウスでかつて炭鉱夫が好んで食べたというホルモン鍋を食べました(¥1,300)。観光地のおざなり食事でなく、ちゃんとおいしかったです。

ホルモン鍋

 14時37分のバスに乗ってもう一度小本へ戻り15時44分の列車で久慈を目指します。

安家川橋梁からの眺め

 橋梁上で停車したり、連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地となったプラットフォームで小停止したりしてくれましたが、いかんせんもう真っ暗です。宮古は本州最東端だけあって日の入りは東京より20分早い16時8分です。日が高かったら太平洋の眺めは格別でしょう。

 久慈からは八戸までJR八戸線に乗ります。これも真っ暗な中をおよそ2時間です。八戸に着いたら土産物を買おうと考えていたのですが、18時40分くらいに着いたのですがNewDaysしか開いていません。ビールとつまみを買い込み、まだ少し時間があったので駅の外のローソンで青森の日本酒「桃川」を土産として買いました。八戸からは新幹線はやぶさに乗って上野に22時前に到着しました。

20231203岩泉小本のスーパーで見た新巻鮭.jpg

 しんどかったけど、被災地についていろいろ勉強になりました。やっぱり現地を訪れるということは大事だと思います。「釜石の奇跡」などはメディアなどで繰り返し報道されていたと思いますが、訪れるまで鵜住居でのことだとは知りませんでした。
 観光地も浄土ヶ浜と龍泉洞の2つを回れて中身の濃い1泊2日となりました。大人の休日倶楽部パスは普段の山旅とは違う楽しみができて、大満足です。


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奥から表へ沼津アルプスの縦走 [東京での登山と日常]

 沼津アルプスは400メートル未満の低山の連なりです。累積標高は1200メートルほどで、アップダウンが地味にこたえると聞いていましたが、登りといっても100メートルほどで延々続くわけでもなく、ひと頑張りすれば登り切れます。たとえしんどいとしても眺望の良さがすべてを補ってくれる好ルートでした。

富士山が綺麗だ

宝永火口が見える

 始発の東海道本線に乗って三島で乗り換え伊豆箱根鉄道で原木(ばらき)駅で下車。そこから奥アルプス縦走路へ。富士山が雪をまとっていてとてもきれいです。山腹の宝永火口がこちらを向いています。伊豆方面からの富士山眺望ならではですね。

 低山だけあってお寺の太鼓の音など街の音もすぐ近くに聞こえます。茶臼山を経て大嵐山(日守山)に登ると展望台がありました。

大嵐山(日守山)

この先は許可制とのこと

 日守山から先は「許可が必要」との看板あり。ご迷惑をおかけしないよう注意して進むことにします。この先は岩場あり、梯子ありでとても楽しい区間です。激登り、激下りがあってもロープが整備されています。

梯子が丁寧にかけられている

岩場が続く

大平山 愛されている

 やがて大平山(おおべらやま)に到着。ここまでが奥アルプス路です。ノートが設置されていました。沼津アルプスは全般的に道標の手作り感が満載で地元の人にとても愛されている山だなあと思いました。さすが表だけあって大平山からはよく登られた道となりました。多比のバス停から縦走する人も多いようです。人と出会うことが多くなりました。

中将岩

 鷲頭山、小ワシズ山を超えて下りていくと中将岩という岩塊があります。一の谷の合戦で破れた平重衡が伊豆狩野で軟禁されたのち処分されると知るや山に逃げ込んで隠れ住んだという言い伝えがあるとのこと。1679年地元の人により阿弥陀如来の石像が納められています。

駿河湾が青い

 「きららの展望地」で突然駿河湾を眼下にします。「わ〜」と思わず声が出てしまいました。海がとっても青い!汽笛の音が時折聞こえます。海が見える山ってとてもいいですね。

志下山

 いくつもピークを通過しましたが、志下(しげ)山が印象的でした。山頂に桜が植わっているのです。春にはきっと絵になるだろうな〜。

機関銃座の跡地

 途中には太平洋戦争時の機関銃座の跡がありました。駿河湾を北上する米軍機を攻撃するために据えられたとのこと。どこまで有効な作戦だったのだろうか?

 横山を経ていったん車道に出てそこから香貫(かぬき)山に登り返します。山頂自体は「これ?」というくらい、しょぼかったのですが、近くの展望台はとってもよかった。

香貫山の展望台

 駿河湾、富士山、南アルプスの聖、赤石、荒川の三山が一望にできました。

沼津市街地と富士山

 振り返るとこれまで歩いてきた沼津アルプスの山々が見えます。徳倉(とくら)山は「象山」と呼ばれているそうです。確かに象が寝そべっているように見えるかも。

象山と呼ばれています

 その後黒瀬に下山して、沼津駅まで歩きました。駅に着くとちょうど電車が来るので飛び乗って熱海からはグリーン席を取って快適に帰りました。

2023/11/20
原木(7:30/9:40)大平山(9:45/10:30)鷲頭山(10:35/13:15)香貫山(13:15/14:20)沼津
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雑多なこと GLとMy Playlist [東京での登山と日常]

 前々回に長男の結婚のことを報告したら、お祝いの言葉をいただきました。ありがとうございます!小さい時分のことを覚えていらっしゃる方もいて、懐かさしさに包まれました。

 ほんとに月日の経つのは早いもんです。月並みですが「自分が年取るのもわかる」というやつです。このブログも書き始めてから19年目ですもの。

 時代は変われど今だに話題を集めるのがすごいですね。ビートルズやローリング・ストーンズが新曲を出して「どうなってるんだ」という感じです。
 昨夜、銀座で「GL」という一晩いろんなバーやレストランで音楽を聞くイベントがありましたので参加してきました。店ではDJが音盤を回し、私たちはリストバンドをつけて店から店を渡り歩き、飲み明かすのです。

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 割とトラディショナルなレゲエがかかったり、一昔前のハウスがかかったりと、おじさんにとっても決してハードルは高くなくご機嫌な夜となりました。知らない曲もスマホが教えてくれます。ほんと便利な世の中だな。
 「こんな店があったんだ」という感じのお店を発見できたのが何より楽しかったです。やっぱり音楽って楽しいな。

 古い友人に会うと「かばたんに色々教えてもろたな」と言われます。音楽の押し売りです。正直いい迷惑だったと思います。はい。
 しかし考えてみればAmazonやGoogleがレコメンドしてくるのだってある種の「押し売り」ですし。

 先日友人の誕生日に送ったMy Playlistです。サブスクで再び音楽を聞く機会が増えているのですが、最近の音楽が面白くなってきています。というよりあらゆる時代やジャンルが影響しあっている感じで興味が尽きないです♪

Hello,Billy Bob/Jon Batiste
(It Goes Like)Nanana-Edit/Peggy Gou
Honey/Samia
bad idea right?/Olivia Rodrigo
Bloom/Blue Lake
Wind Cries Mary/Jamie Cullum
Wateloo Sunset/Ray Davis,Jackson Browne
The Upper Room-Mixed/Specter
The Joker/Steve Miller Band
Hear My Dear/Tedeschi Trucks Band
Maybe I'm Amazed/Nills Landgren,Michael Wollny
Phoenix/Aoife O'Donovan
Asking To Break/James Blake
Unnai Kaanashu Naan-Live/Berklee Indian Ensemble
Pink/Lizzo
タグ:GL
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奥秩父縦走(東側)笠取山〜雲取山  [東京での登山と日常]

 大菩薩嶺から滝子山への縦走で「奥秩父はいいな」との思いが強くなりました。樹々と草原が織りなす風景がとても心地よく心が癒されます。「もっともっと歩き続けたい」と思わせるのです。
 そこで奥秩父主稜線の縦走(と言っても東側だけですが)をすることにしました。

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 三連休初日とあってJR塩山からのバスは3台の増便。呑気に並んでいましたが、私から後ろは立ち客となってしまって幸先の悪い滑り出しでした(笑)。新地平で下車して雁峠を目指します。登山口の表示がなくて戸惑いました。私有地を通過するからかな?

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 雁峠には雁峠小屋がありました。白山書房の「山の本」で創刊当初「雁峠たより」のタイトルで連載が続いていました。残念ながら今は廃屋となっていますが、小屋再建の過程をリアルタイムで読むことができて楽しみにしていた覚えがあります。

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 笠取山です。防火帯の切り開きが印象的ですが、この登りは急でした。山頂は展望がよかったです。一旦その先へ行ってみたのですが、岩場が出てきたり踏み跡が心細かったので引き返して黒エンジュの巻道を利用することにします。先日滝子山からの下りで「なんとかなるやろ」で失敗した経験があるからでした。

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 実際のところはどうだったのでしょう?黒エンジュの巻道は高低差はなくて楽なものの、沢の入り込んだ地形ではすぐそこに見える対岸に大きく回り道をしているような具合で精神的に辛かったです。落ち葉も積もって人も少ないなと感じました。

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 ようやく将監小屋に着きました。テント泊は1,000円。水は豊富でとっても綺麗なトイレ、「空いてるところに張っていいよ」の大らかな雰囲気。人気のあるのがわかります。日が暮れる頃にはほぼスペースがありませんでした。今回の山行で一番の収穫は将監小屋を知ったことかもしれません。

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 翌朝は午前5時40分に出発します。この日も巻道が中心で眺望は優れませんが、禿岩からは富士山や南アルプス、大菩薩嶺や奥多摩の山々を望むことができました。

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 次は雲取山です。東京都の最高峰で日本百名山にも選ばれています。わたしも2022年1月の雪のある時期に登っています

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 三条ダルミからは急登です。きつかったですがなんとか登り切ると、そこは雲取山の避難小屋でした。山頂はそこから数分です。さすが百名山、多くの人が休息をとっていました。

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 下山を三条の湯方面にするか鴨沢へ降りるか迷いましたが、主稜線上がいまいち展望がきかなかったことから、展望が良い鴨沢へのコースにしました。

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 カラマツの黄葉がとても綺麗で、ため息を付いてしまいます。鴨沢からは臨時の増便のバスに乗って奥多摩駅へ。

 冷え込みを気にして装備がオーバースペックになったため、荷が重かったです。11キロくらいだと思うのですが、これから冬のシーズンを迎えるに当たってちょっと不安です。
 冬用シュラフは実際は暑かった。ストックも持っていけばよかった。
 それと全般的に道標が少なく不安に思いながら進むことが多かったです。この辺は意外でした。

 今回、巻道が多かったためが展望がきかないし、回り道をしているような感覚になって精神的に辛かったです。「樹々と草原」が代わる代わる現れる稜線を思い浮かべていましたが、想像とはちょっと違いました。まあ、そんなこともありますよね。

■奥秩父(東側)縦走 笠取山〜雲取山
1.新地平バス停(9:40/12:05)雁峠(12:10/12:40)笠取山(12:45/15:55)将監小屋
2.将監小屋(5:40/8:30)飛龍山(8:30/11:10)雲取山(11:15/14:35)鴨沢バス停
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雑多なこと 山とゼルダと長男ちゃん [東京での登山と日常]

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 阪神とオリックスが日本シリーズで戦っています。私も小学生の時分から野球は好きでしたし、岡田監督は玉造が生んだスーパースターなので今年は力を入れて応援しておりました。かといって、「(阪急)ブレーブス子供会」に入会していた過去もあり、オリックスにも頑張ってほしい、という複雑な心境です(笑)

 8月の終わりに懸案が区切りを迎えたので、9月からはやりたいことをやっています。

 山はすでに報告しているように、日本百名山の平ヶ岳と飯豊山縦走へ行ってまいりました。どちらもなかなかハードな山行でしたが、その分満足感が得られました。苦労のかいがあるというものです。先日NHKの日本百名山で飯豊が特集されていましたが、たしかに良き山でした。
 もうバリエーションはしないのか?と自分に問うことがあるのですが、パートナーと天気など条件が揃うことは、実はなかなかないことだと最近ようやく気が付いて、妙なこだわりに区切りをつけただけなのです。
「山は逃げる」
 身体が動くうちに登らないと、後悔しても後の祭りです。それも東京にいるうちはいろんな山に登るチャンスですから。

 新たにやり始めたのが、ゲームの「ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」です。普段はあまりゲームをしなかった私が前作の「ブレス・オブ・ザ・ワイルド」ではまってしまって今回の新作も楽しみにしていました。操作は下手っぴいなのですが、このゲームはオープンワールドという自由なゲーム運びができます。リンクがまだ十分強くないうちは、とにかく戦いを回避しながらすすめることができるのがいいですね。購入から2か月がたってまだ一つもボスを倒せていない…

 映画は今更ですがインド映画「RRR」を見ました。畳みかけるようなストーリー展開で歌、踊り、アクション、それにド派手な楽曲で3時間超はあっという間でした。配信では「ジョン・ウイック」三部作を一気に見てしまいました。2,3作品目はあまり集中できませんでした。現在シリーズ4作目が公開されていますが、どうかな?という感じです。

 先日大学山岳部の同期が集まる会が大阪で開かれ参加しました。いまだに携帯電話をもたないやつがいるのですが、久しぶりに連絡がついて、近況を聞いてみると仕事をやめて家事をしていると言う。今の仕事をやめるかもしれないというやつもいた。人生区切りをつけた人、これからつけようという人。様々だけど、区切りの時期が近いのは自分も同じだ。

 最後に長男ちゃんが結婚しました。結納から披露宴までフルコースでした。お作法がわからないときは阪急百貨店の結納コーナーに相談にのってもらいました。インターネットにいろんな情報が載っていますが、情報が多すぎてよくわかりません。最後はやっぱり人に聞くのが一番安心でした。助かりました。今時こんなことするとは思いませんでしたけど、まあここまでは責任もってやらせてもらいました。

 あ〜、どんどん身が軽くなっていく〜。
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紅葉と雪の越後駒ヶ岳 駒の小屋で引き返す [東京での登山と日常]

 越後三山。八色あたりから見る越後三山は本当に格好がいい。一般的には日本酒の名前にもなっている「八海山」が有名だけど、登山としては日本百名山に選ばれている「越後駒ケ岳」が一番人気。天気が思わしくないと知りつつ期間限定のシャトルバスが枝折峠まで運行するこの時期に決行することにしました。銀山平キャンプ場で前泊というのも考えたけれど、前日から未明まで雨が降り続ける予報をみてテント泊の考えは却下。というわけで大湯温泉の銀泉荘という宿に泊まって登山当日を迎えました。

枝折峠から歩く 紅葉がきれい

 予報通り雨が結構降り続けるなか、シャトルバス始発の午前3時40分の便に乗り込む。こんな天気で山登りする人などいないのだろう、自分一人だった。枝折峠で雨具を着込みヘッドランプをつけて出発。シャトルバスは本来この季節にみられる「滝雲」現象を見るためのものだが、当然本日は現れないし、まだ真っ暗だった。6時前になって雨もやみ、ようやく周りを見回せるような明るさになったが、そのころから道端に雪が出てきた。そして登るにつれて景色はどんどん白さを増していった。

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 途中からは雪の重みで垂れ下がったブッシュが道を通せんぼして、雪まみれになりながら「雪払いラッセル」状態。年末のリトル比良でこんなことになったなあと思いだす。
 オーバー手袋と目出帽は持ってきていたけれど、ここまで積もるとは予想せずスパッツを持ってこなかった。雪が進入しないようにズボンと雨具の裾を絞る。

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 道は雪に隠れてしまっているが、わずかな凹地を見落とさず(自画自賛!)確実に前進していたが、小屋の手前と思われる斜面でとうとうわからなくなった。斜度がそこそこあるので、膝で一度雪面を押し沈めキックステップするようになってきた。ガスが出ていて視界が悪い。「ここまでか」と思ったが、もう5メートルほど上がって前方を長い間見つめているとガスの切れ間に黒っぽいスクエアな直線が見えた。「あれが小屋か?」と思ってなおも進むとまさしく駒の小屋だった。

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 駒の小屋に9時半。頂上は10時半をリミットと考えていたのだが、小屋手前の斜面での逡巡を考えると時間的に厳しい。さらにラッセルが深くなるにつれて、ズボンの裾がまくれ、靴の中に雪が進入してきた。何度となく裾を直すが、直す間隔は短くなる一方だ。さらにガスで上部は見渡せず。帰りのバスが15時なのでそれを逃すのは避けたかった。というわけで割と自然に引き返すことを受け入れた。

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 下っていると、登ってくる人から「トレースに感謝」されるが、「小屋で引き返した」と聞くと、みんな複雑な顔をしていた(笑)。帰りはゆっくり下っていたら、12時ごろから急激に天気が回復してきた。紅葉がとてもきれいだ。それに荒沢岳が正面に見えて、すごい存在感だ。こんな山知らなかったなあ。

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 駒ケ岳が最後までガスに頂上を隠していたが、小屋から頂上までどれくらいだったのだろう?あとわずかだったのは間違いないんだけど。

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 バスの代わりに15時にタクシーが来て、自分も含めて2人だけの乗車となった。もう一人の方は11時ごろに小屋に着いて、そこからラッセルして頂上まで行ったそうだ。するとトレースを待っていたかのように後続者が頂上に登ってきたそうだ(笑)。2人で苦笑する。まあいつの時代にもある話です。自分も他人のトレースを当てにするときもあるし。

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 というわけで、越後駒ケ岳の頂上は登れずでした。が、なかなかいい経験になりました。反省点はやっぱりスパッツです。持ってきて足回りに不安がなければもっと積極的な判断ができたでしょう。最近「スパッツがなくてもオーバーズボンでなんとかなるもんだ」と思っていましたが、それはラッセルがない「やわいハイキング」をしていたからですね。身体全体を使って登るラッセルはやっぱりスパッツは欠かせません。再認識した次第です。

 越後駒ケ岳は残雪期のバックカントリーは昔からプランとして考えていましたが、無積雪期に荒沢岳から縦走するというのも良いかもしれません。課題として残しましたが、また別の山行プランを考える楽しみができた、と前向きに考えます。

■越後駒ケ岳(駒の小屋まで)2023/10/22
枝折峠(4:30/9:30)駒の小屋(9:45/13:50)枝折峠

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大菩薩嶺から滝子山へ 日暮れギリギリで反省多し [東京での登山と日常]

 大菩薩嶺は東京へ来て初めの頃に登りに来ました。その時はコロナ真っ盛りでビクビクしながらバスに乗ったものですが、今日は三連休初日とあって補助椅子を出して満員。「臨時バスは4台目必要かも」くらいの盛況でした。2年前は体重も今よりずっと重かったし運動不足でしたので大菩薩峠経由を選ぶ慎重ぶりでした。今日は唐松尾根で急登も難なくクリア。成長したもんです[手(チョキ)]

雷岩からの富士山、左はこれから行く縦走路

 大菩薩嶺の山頂を踏んで先を急ぎます。今日はここから滝子山まで「小金沢連嶺」を走破しようと企てました。最近ではトレランの大会が開かれるなどしていて「甲州アルプス」とも呼ばれているそうです。上の写真は雷岩で撮影したものですが。今回の山行ではずっと「富士山を見ながら縦走することができる」のです。

大菩薩峠までの稜線 

大菩薩峠

 介山荘のある大菩薩峠でトイレと朝食としてファミマで買ったオールドファッションドーナッツを食べて出発。今から考えると、この辺では先のことをあんまり考えずのんびりムードでした。反省だ。

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牛奥の雁ガ腹摺山北側の気持ち良い草地

 森と草原が交互に現れご機嫌な気分です。石丸峠、小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)と順調に歩を進めますが、地図で見るとまだまだかかりそうということに、ようやく気がつきます。黒岳に着いたのが13時。ここで完全にスイッチを入れ替えます。途中下山の可能性も考えますが、滝子山に16時をタイムリミットと考えひたすら歩きます。

 白谷ノ丸(下の写真)はとってもいい展望です。雲取山や奥多摩の山々が見えます。あの辺りはだいぶ登ったのですが、山座同定はなかなかできません。

白谷ノ丸

大蔵高丸

 湯ノ沢峠、大蔵高丸を経てハマイバ(破魔射場)丸まで来ました。14時半です。しかし滝子山は遠い。下の写真で多分左手奥が滝子山。本当に大丈夫かな?

滝子山はまだまだ遠い

 米背負峠に15時55分。「後1時間あれば」と突っ込むことにします。およそ15分ほどで大谷ヶ丸を登って笹子駅への分岐点を見送って鎮西ヶ池を経て左手の尾根に上がってから右に尾根筋を登り切ると、そこが滝子山の山頂でした。15時55分。すでに日がかなり傾いています。

滝子山に到着

 さあこれから下山です。山頂の向こうに道が続いています。「この先、寂しょう尾根、南稜で危険」と白い案内がありますが、先ほどの分岐まで戻る気持ちの余裕がなく「なんとかなるだろう」と突っ込みますが、尾根の上部は岩場が続きルートもわかりづらく「失敗したな」と思いました。ここで少しでもルートを見失うとあっという間に日没だ。さらに足が攣って動けなくなったときは「やばいな」と思いました。
 さすがの寂しょう尾根も下部はおとなしい尾根になって一安心。林道に出た時は「はーっ」と安堵しました。ほぼ日没時間でした。

笹子駅に18時前に到着

 JR笹子駅に向かう途中で笹一酒造のとても綺麗なショップがあって、試飲させてもらった上で一番スタンダードな「純米(1,330円)」を買いました。飲むのが楽しみです。

 今回はなかなか反省が多い山行でした。ちょっと下調べが甘かったです。全体的にテープや道標が思ったより少なくルートを外れることもままありました。ヘッドランプでは見失うかもしれません。
 特に滝子山からの寂しょう尾根を下山路として選ぶのは間違いでした。帰宅後、他の方の報告を見ていると、一般路はすごくなだらかなのでヘッドランプでの行動でも恐れることはなかったと思います。
 それにしても良い稜線でした。富士山はずっと見てられるし、湯ノ沢峠や米背負峠からは下山先にやまと天目山温泉もありますし、もっと登られて良いコースだと思います。でも、その時は行程を短くした方が良いですね、きっと。

■大菩薩嶺から滝子山 小金沢連嶺(甲州アルプス) 2023/10/7
上日川峠(8:35/9:45)大菩薩嶺(9:45/10:20)大菩薩峠(10:30/13:45)湯ノ沢峠(13:45/15:55)滝子山(15:55/17:50)JR笹子駅
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海沿い散歩 観音崎から浦賀を経て久里浜へ  [東京での登山と日常]

 公共交通機関を使って時間を気にしながら登る登山が続いて流石に少し疲れました。お天気も山の方があんまり良くないようですので、今日はゆっくり散歩です。ガイドブックに載っていたコースの中でも、海辺のコースを選びました。

観音崎海水浴場

 京急に乗って浦賀へ行き、バスに乗り換えて観音崎に着きました。「海だ〜」時々見たくなるんですよね♪

観音崎の灯台

房総半島が見える。

 観音崎の灯台は日本で初めての洋式灯台だそうです。房総半島までよく見えます。そういえば千葉の君津から久里浜までフェリーに乗ったけ。

砲台跡

 東京湾の入り口にあるだけに、国の守りの要衝でした。ここには砲台跡が残っています。浦賀が江戸時代の一時期、外国貿易を行う港となったのは、幕府が東京湾には入れたくなかった裏返しなんでしょうか。

多々良浜

 多々良浜では多くの人がクリーン清掃をしていました。感謝です。

浦賀港にはタンカーが停泊している

 浦賀港にくると多くのタンカーが並んでいます。深い水路なんだなあと思いました。ここで面白いのが渡しがあることでした。地元の人以外は大人400円です。乗船時間は5分もないのですが、水面の視線になれるのはなんだか嬉しいですね。

浦賀の渡し

浦賀港の眺め

 やがて久里浜へ着きました。黒船といえば浦賀と覚えていましたが、ペリーが上陸したのは久里浜だったのですね。知りませんでした。ペリー公園には記念碑と記念館(無料)がありました。日本の歴史公園100選に選ばれているとのことです。そんな100選があるとは知りませんでした。

ペリー公園

 ここで地元の食堂で海鮮丼をと思っていたのですが、休んでいました。シュン[もうやだ~(悲しい顔)]
 口が海鮮丼となっていましたが、乗り換えの少ない電車が久里浜に来たので、おとなしく帰ることにしました。

 いい気晴らしになりましたが、調子は良くありませんでした。なんとなくふらふらしていたような気がします。来週に向けて調整していかなければ。

 



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あこがれの稜線 飯豊山荘から川入へ二泊三日 [東京での登山と日常]

 飯豊へ行くなら縦走したいとずっと思っていました。公共交通機関でなんとか行けないか考えましたが、夏季限定のアクセスバスはすでに終了。それでも「今行かなければいつ行けるかわからない」と自分自身を脅すようにして実行に移しました。

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 夜行バスで米沢に着くとしっとりとした雨。
「え〜っ」
 山の上では覚悟していましたが、下界から雨とは予想していませんでした。JR米坂線で今泉駅まで。そこから22年8月の大雨以来続いている代行バスに乗って7時36分小国駅に着きました。予約しておいたタクシーに乗り換え飯豊山荘へ。のんびり運転のタクシーで8時15分ごろ飯豊山荘に着きました。

梶川尾根は急登

 さっそくゲートを越えて梶川尾根の登山道に向かいますが、いきなりの急登。吹き出す汗と高い湿度ですぐに全身がびっしょりと濡れてしまいます。途中からは雨も降りだして、雨具を着込みました。きっといい森なんでしょうけど、ずっと俯いて歩いていたのであまり記憶がありません。

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

 五郎清水で水を汲んで、やっと梶川峰に着くとなだらかな尾根歩きとなりました。

梶川峰

ウメバチソウ
ウメバチソウ

 しかし稜線に出てみると西から猛烈な風が吹いています。「きょうの雨は想定内、あすさえ晴れればいいのだ」とあすの好天を期待して足を進めました。

ガスの中の門内小屋

 門内(もんない)の避難小屋の扉を開けると多くの人が寛いでいました。
「梅花皮(かいらぎ)の水場はじゃばじゃば出ているよ」
 もともとは門内小屋でテント泊のつもりでしたがまだ時間も早い。というわけできょうの宿泊地を梅花皮に変更。門内を14時前に出発しました。

マツムシソウ
マツムシソウ

梅花皮小屋
(写真は翌日の撮影)

 強風で時々体を持っていかれそうになりましたが、梅花皮に15時半ごろに到着。小屋内に入って管理人の方と話し出すと、もうテントを張る空気ではなく、そのまま小屋利用としました(2000円)。
 聞いた話通り水場は水がよく出ていてビールが冷やされていたので一本もらいました(800円)。晩御飯は尾西のドライカレーとアマノフーズのカレー。
 小屋の外は相変わらず風が強く吹いていますが、夜行バスで疲れていたのか18時ごろには寝てしまいました。

夜明け前

 翌日は3時40分ごろに起きました。予定より早いですがお湯を沸かしてチキンラーメンとインスタント味噌汁とコーヒーをお腹に入れて出発します。小屋の外に出ると東の空が明るくなりかけていて、風は収まりつつあるようです。

北股岳

 太陽が昇るとガスもきれてきて振り返ると北股岳がずーんとそびえていて朝日に照らされています。
きのうはガスの中だったのでわかりませんでしたが、こんな立派な山だったんですね。梅花皮の小屋がかわいいです。飯豊の小屋はみんなこじんまりしていていいですね、風景の中のアクセントとしていい味出しています。

イブキトラノオ
イブキトラノオ

カタツムリ

 前日ほどではありませせんが、西からの風がガスを吹き上げてきます。

P9173588.jpg

 それも日が登るにつれてガスが切れて視界が広がってきました。おっ、おっ、おー、やった!

飯豊の稜線が見えてきた

 いい稜線だな〜

緑の稜線だ 

 梅花皮岳、烏帽子岳を過ぎると先ほど見た緑の一直線に延びる稜線歩きです。

御手洗の池

大日岳 天狗の庭より

 御手洗いの池は青空が映り、天狗の庭では飯豊の最高点、大日岳が左右に尾根を伸ばす立派な山容を見ることができました。大日岳は日本百名山に選ばれていないため端折られることも多いようですが、この姿を見たら「登らなあかんやろ」と思ってしまいます。

天狗の庭

振り返った飯豊の稜線

 やがて御西小屋を出た登山者とすれ違うことが多くなってきました。面白かったのが「水場どうですか?」と情報交換することが多かったことです。どうやら小屋でも水が枯れているところがあって水の確保が大変なところがあるようです。きのうの梅花皮は例外だったのですね。

ヤマハハコ
ヤマハハコ

御西小屋が見える

 御西小屋に荷物をデポして大日岳をピストンします。往復2時間半かかるので結構なものです。(端折られるのもわかるような気がする…)

チングルマ
チングルマ

チングルマの種
チングルマの種

 大日岳の頂上ではあいにくガスに包まれていましたが、一瞬だけ青空が見えたときがあって、その時は登山者の声のトーンが上がりました。

大日岳の頂上

飯豊本山へ広い尾根

 御西小屋から飯豊本山へ。このあたりは広い尾根で、晴れていれば本当によい景色っぽい。

飯豊本山へ

飯豊本山 頂上

 飯豊本山の頂上ではパパっと写真をとって下りだします。もともとは本山小屋でテント泊の予定だったのですが、予定より早く行程をこなしているので、切合(きりあわせ)まで足を延ばすことにします。ここも普段の水場は枯れていますが、大日杉への道を行くと水が豊富に流れていました。

切合テント場

雲がもくもく

 テン場では夕立にあいましたがすぐにやんで、ビールとウイスキーの残りとご飯を食べて寝てしまいました。案の定夜中に起きてしまいましたが、テントのすきまから夜空を見上げると星空です。カシオペア座が見えました。

星空

 翌日は4時45分ごろに出発して、剣ヶ峰の岩稜を経ました。結構緊張しました。

剣ヶ峰

 途中電波が通るところ(地蔵岳の分岐)からタクシーを呼んで2時間後の9時に御沢で落ち合うことができました。運転手さんから「山都そばはおいしいよ」とさんざん聞かされて、その気になったのですが、まだ9時半でどこも開いていません。待つのも時間がもったいない気がして10時22分の磐越西線に乗って郡山へ向かいました。山都そばがちょっと心残りかな。
 それ以外は自分の体力、気力ともに充実した山行となった気がします。

JR山都駅

 飯豊は大きい。その大きさに強くしてもらったような気分です。





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平ヶ岳 公共交通機関でいい山旅でした [東京での登山と日常]

平ヶ岳は日本百名山の中でも「日帰り最難関」と言われている。宿泊施設がなく原則テント泊禁止であることから、標準コースタイム12時間、標高差1300mを上り下りすることになる。さらにアプローチも難度か高い。マイカーならまだしも公共交通機関で移動するとなれば前夜泊が必要となる。

奥只見湖遊覧船

今回のアプローチは新幹線で浦佐まで行き、シルバーラインを走る路線バスで奥只見湖まで行き、そこから遊覧船に乗って尾瀬口まで行って、接続しいている会津バスに乗って、鷹ノ巣まで。長〜い!けど、道中いろんな人との出会ってお話をして楽しい思い出となりました。

鷹ノ巣の清四郎小屋のキャンプ場

清四郎小屋のキャンプ場はこの日は私を含めて3グループ。

翌朝はキャンプ場にテントなどをデポして、月明かりの中、午前3時40分に出発しました。4時に登山口通過し、20分ほどたつと山道に入りました。なかなかの急登ですが、気温が高くないので助かります。暗い中やせ尾根を通過しますが、トラロープに助けられながら高度を上げていきます。

燧ヶ岳の存在感すごい

鷹ノ巣ルートのヤセ尾根

燧ケ岳の存在感出してます。5時半頃に下台倉山に到着。そこからしばらくは平たんな道です。

台倉山あたりから 平ヶ岳が見えて来た

池ノ岳への登り

池ノ岳への登りは溝状になっているところが多く、段差がないようスタンスを求めていきます。やっと池ノ岳に着くと待ち構えていたのが、青空が映る池塘でした。これまでの苦労が報われました。

池ノ岳の池塘

ここから急に登山者が増えました。プリンスルートという現在の天皇陛下が登山するときに利用した民宿宿泊者専用のルートがあってそれなら往復6時間半ほどで頂上を往復へいけるのだ。

平ヶ岳山頂

あまりゆっくりもせずに平ヶ岳へ。もう頂上付近は草紅葉となっています。頂上はやぶの中のぽっかり空いた藪が払われたところがあって標柱がたっています。男女のグループと頂上で写真を撮りあって、次にたまご石へ。

定番 たまご石

さっきまで青空バックにたおやかな姿をみせていた平ヶ岳は、雲が湧き出してきて今にも隠れようとしていた。

その後池ノ岳で行動食(無印良品のチャイなんとか)を食べて、下山に取り掛かる。標準タイムよりだいぶ時間短縮してきているので、もう帰りのバスに間に合うだろう。そこからとにかく下りるが太陽も上がって消耗する。何人かに抜かされるが、みんな元気だなあと思う。

鷹ノ巣ルートのヤセ尾根 竜のようだ

 平ヶ岳は池ノ岳の池塘がなければ「やってられない」山だと思う。深田久弥も苦労ゆえにこの山を評価しているように思う。確かにアプローチは電車、バス、船、またバスと乗り継いだ「旅」でした。独り身となってから旅を続けているという女性など、出会った人たちも思い出深いです。

 さらに恋ノ岐川の沢登りか、残雪期に尾瀬から山スキーで縦走すれば、平ヶ岳登山はもっと充実するでしょうね。

■平ヶ岳 2023/9/3
平ヶ岳登山口(4:00/9:00)平ヶ岳(9:05/9:40)たまご石(9:45/14:11)平ヶ岳登山口
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