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大学山岳部のブログから 2015-16積雪期 [大学山岳部のブログから]

 勝手に大学山岳部を応援する「大学山岳部のブログから2015〜2016積雪期」の記録です。

 全然知らなかったのですが、北海道大学がカムチャッカに遠征していました。3/24〜5/15まで、カムチャッカ半島のスレディニー山脈北部において外国人として初めての縦走だそうです。陸路総移動距離1,250kmもある大遠征です。これが現役中心で行われたことに北大の実力をうかがい知ることができますね。写真を見るだけでも人跡未踏感満載です。

 北の山といえば、利尻岳の東北稜に北大のほか、同志社大学も挑戦していました。いずれも天候が悪く成功しなかったようですが、積雪期に利尻に向かうだけでもスゴイと思います。

 本州の山では、今年は寡雪だったため、雪が豊富な記録は北アルプスが中心となりました。九州大学は年末に剱岳の早月尾根へ明治大学は1月末から鹿島の東尾根へ。同志社は年末の中央アルプス縦走、3月の鹿島槍冷尾根も3日間ですが充実ぶりが伺えます。

 残雪期になると専修大学は立山駅から登るのが珍しい早乙女岳〜奥大日を登っています。文登研の前進基地は噂に聞いたことがあるのですが、こういうところにあるのですね。

 最近の大学山岳部は、非常に研究熱心で、関西では雪崩講習会が開かれたり、どの大学もビーコンによる掘り出し訓練を行っています。やらなければならないことをサラリとやっている感じがします。「命を賭けて」という悲壮感がないのがいいですね。

 しかし遭難もありました。確か2015年の年末に北ア・スバリ岳で1人死亡、1人救助の事故があったはずです。雪の塊にテントが直撃を受けたとの一報以上の情報はありません。どうかクラブの再建を図ってほしいと思います。

 また、他の大学の方々もくれぐれも気をつけて登山を楽しんでいただきたいと思います。

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大学山岳部のブログから 2015春〜秋 海外登山が多かった [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部を勝手に応援している「大学山岳部のブログから」です。今回目立ったのはフィールドを海外に求めた山岳部が多かったことですね。

同志社大学はネパールのアイチェン峰(6,055m)
 西ネパールのフムラ群チャンワタン山域にある未踏峰アイチェン峰を落としました。9月3日と8日の2回のアタックで日本人隊員5人全員が登頂することができました。登山活動後は地震で被害を受けた地元の方々と交流、支援したようです。
 同志社大は過去には中国登山(のイメージが強い)などで活躍した歴史ある山岳部ですが、最近はネパールの未踏峰に関心があるようです。2010年北西ネパールのチャンラ峰以来5年ぶりです。海外、国内、アルパイン、フリーとジャンルを問わない登山を続けて欲しいと思います。ブログに簡易報告書もアップされています。

神戸大学は中国のタリ峰(6,330m)
 神戸大学は継続して交流している中国の大学と合同で、ラサ北方から東に広範囲に展開する念青唐古拉西山群(ニェンチェンタンラ)のバダリ峰(6,516m)を目指しました。荷揚げ等でヤクが暴れるなどトラブルがあったようで、結局のところバダリ峰を断念。南西稜のピーク、タリ峰に登頂したもの。南西稜は稜線上にラインを引こうとしたものの、困難だったようです。それにしても創部百周年できっちり海外登山を実現させる組織力はすごいと思います。
 チベット内で唯一登山活動を許可された登山隊だったということです。神戸大は元々カンリガルポ山群を考えていたようですが、対象を変えざるを得なかったようです。やっぱり中国国内の政治情勢によって左右されるんですね。

日本山岳会学生部はネパール東部のザニェ2峰(6,318m)

 日本山岳会110周年行事としての登山です。青山学院大、明治大、電気通信大、東京工芸大、専修大、立正大の合同チームです。チーム作りにどのような過程があったのか知りたいですね。

■学習院大山岳部が遭難報告書を
 今年2月に八ヶ岳の阿弥陀岳で部員2人が遭難死しましたが、その事故報告書が9月に出されました。報告書を見ましたが、計画立案時、山行中、内在する各問題点を現役部員が中心となってまとめたようです。報告書内で指摘された問題点は、いつ我が身に降りかかってもおかしくないものだと思います。

 学習院大の報告書ではOBOGとの関係なんかも考えさせられます。OBは現役とどのように向き合うべきなのか…OBから見ると現役の活動はつい貧弱に見えて否定しがちです。「時代も違うのだから」とも考えるのですが、この報告書を読むと、安全への意識の向け方については遠慮していてはだめで、積極的に現役と話し合わなければなあと思います。それが残された者のやることだと思うのです。
 
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大学山岳部のブログから2014〜2015積雪期 [大学山岳部のブログから]

 勝手に大学山岳部を応援する「大学山岳部のブログから」です。積雪期の記録を探してみました。最近は冬季といえどもクライミングに精を出していて(その記録もすごいのですが)、雪山の記録は少なくなりつつあります。爺ヶ岳東尾根に専修大学、同志社大学、法政大学が集中するなど行く対象も限定されています。

 その中で一番「渋いな」と感じたのが京都府立大学です。冬合宿に選んだのが「海谷山塊」。昼闇山に登頂できなかったのですが、海谷を選ぶなんてなんと京都府大らしいのでしょう。

 バラエティに富んだ活動をしているなと感じるのが同志社大学です。ここはクライミングが盛んなうえ、積雪登山もきっちりやっているのが印象的です。
中央アルプス縦走、爺ヶ岳東尾根に加え、八ヶ岳合宿として複数のバリエーション・ルートに挑戦しています。
他大学は「阿弥陀北稜」せいぜい「赤岳主稜」ですが、「石尊稜」「中山尾根」はこのところ見たことがありません。個人的には気になっていた鬼が牙のクライミング情報が参考になりました。

 日本大学の正月の劔・早月尾根もリーダーの判断の難しさが垣間見れた記録でした。メンバーが凍傷になったりするなどアクシデントもありました。それにしても冬劔は厳しそうですね。

 早稲田大学はネパール合宿と称してアイランドピーク(6,189m)に登頂しました。シェルパやポーターと行動をともにし、ルート工作は全体の5分の2で残置ロープを使ったことに一抹の後悔ものぞかせていますが、海外の山という目標を部全体の目標としているのは立派だと思います。VTRもみましたが、ネパールを襲った地震が念頭にあるのか地元の人たちの暮らしぶりが数多く盛り込まれています。

 明治大学は剣岳北方の毛勝でしょうか?凍傷者を出しながらのいつもながら長期の山行(12/21~1/5)で部の伝統を感じさせますし、北海道大学も素晴らしい北海道の雪山の活動をしています。しかしながら私は北海道の山に詳しくないのが残念です。

 今年は冬山の訓練として富士山(と立山)の記録が多かったように思います。特に記述はなかったのですが、もしかしたら御岳が噴火したため11月の積雪を求めて富士山に集中したのかなと想像してしまいました。

 京都大学は「活動再開にあたって」との文を寄せています。去年の夏に北アルプスで遭難事故が起きて活動を自粛していました。事故があった後の部の再建は大変だと思いますが、頑張ってください。京大らしい記録を楽しみにしています。
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大学山岳部のブログから 2014無積雪期 [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部を勝手に応援する「大学山岳部のブログから」です。今年はついに「剣岳で合宿した」という記述がほとんど目につきませんでした。剣に行っても数日のみ。そういう時代なんですね〜

◆神戸大と同志社大で海外登山の計画が着々

 神戸大学の海外登山は中国登山協会との太いパイプがあるのでしょうね。「海外未踏峰への挑戦」は昨今の大学山岳部の中でかなり異色な活動ではないでしょうか?偵察山行のため、富士山で高所トレーニングに励む夏となったようです。

 同志社大は2015年、西ネパールに海外登山するようです。専用のブログも立ち上がりましたので、これからの活動ぶりに期待したいと思います。

◆活動の多彩さに目を見張る同志社大

 海外登山もそうなのですが、同志社大の活動がノリにノっているなあと思います。大峰へ沢登りをしに行ったり、涸沢ベースで穂高登攀合宿として「北穂東稜」「前穂北尾根」「滝谷ドーム中央稜」「屏風雲稜ルート」、南アルプス縦走(黒戸尾根〜甲斐駒〜北岳)。アイゼントレーニングも回数を重ねているようですので、冬もやる気満々なんだと思います。

◆明治は南ア全縦、冬の毛勝にらみ偵察へ

 重厚な登山を続ける明治大は9/1〜12で北岳から南ア深南部の池口岳まで。上級隊は白根御池から一度広河原に降りて池山吊尾根〜北岳〜白根御池という「明治スピリット」を見せつけています(^ ^)

◆北海道大と京都府大の知床半島がうらやましい

 「知床半島」を今年も北海道大のパーティーがやってくれました。縦走にこだわっているのではなく、沢をつないで行く方式のようです。京都府大も海岸経由で岬まで行ったようです。知床に行くのは学生の時だけですよね〜。うらやましいです。

 関西と九州の大学で事故の報告もありました。事故があった後のクラブ運営は大変だと思います。大学側やOBとともに様々な議論がクラブ内で噴出しているかもしれません。また昨今の「コンプライアンス」意識の風潮が影響するかもしれません。ぜひ前向きな議論をして活動再開の報告を待ちたいと思います。

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大学山岳部のブログから 2013~2014積雪期 [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部を勝手に応援しています。2013~2014年の積雪期で注目の記事は次の通りです。

慶応大学山岳部が四川省横断山脈でクライミング
 四川省の横断山脈といえば、ミニヤコンガなんかも含まれる山域です(のはず)。その双橋溝というところで、クライミングをしているのです。もう少し調べてみたらポタラ峰が近いようです。前回の「大学山岳部~」で触れたハオバンガー(4,750m)初登とはこのことのようです。どの程度のクライミングだったのでしょうか?もう少し詳しく知りたいところです。

青山学院大学山岳部のアウトライアー峰の動画
 最近は動画を撮影して、編集してしまうのですね。ちょっと音楽が大仰なような気もしますが(^^ゞ、立派なVTRができました。頂上で泣き崩れるシーンは、ジーンとしてしまいます。きっとこの人が中心になって進めてきたのではないかなあと想像します。

京都府立大学山岳部が西表島で沢登り
 活発な活動をしている京府大ですが、西表島で沢登りをしてきたようです。ユチン川を沢登りするのですが、亜熱帯のジャングルの中の沢登りは興味深いと思います。

神戸大学山岳部が創部100年に中国・KG-17へ
 2015年に中国の大学と合同登山をするようです。以前も初登頂をものにしたカンリガルポ山群での登山になるようです。中国の山が開放され始めた当初、京都大学や同志社大学の活躍が目立ちましたが、今でもかかわり続けているのは神戸大学だけとなったのではないでしょうか?伝統の重みを感じずにはいられません。

日本山岳会の会報に「大学山岳部のいま」
 こちらも神戸大学のブログからですが、日本山岳会の会報に「大学山岳部のいま」という一文が寄せられたそうです。この中で同感だったのが、最近の学生は忙しいということです。講義に出席しないと単位がもらえないという話も聞きます。OBが「俺らの時代はなあ…」などと言う環境ではないのです。現役が自ら登り方を考えればいいと思います。
 そういう意味では、今年1月に関西の大学が合同で登山をしているのは、非常に感心しました。神戸大の氷ノ山の小屋をベースに、ガイドの角谷道弘さん、奥田仁一さんからいろんなことを教えてもらっています。
 最近の学生はみなマジメだなあと思います。もうひとつ気付いた点は、みな楽しそうですね(^-^)
しかし積雪期の記録で「これは」と、思うものが少ないのはやっぱり寂しいです。

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大学山岳部のブログから 2013春~秋 [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部ならではの「うらやましい」記録を取り上げ、個人的に勝手に応援する「大学山岳部のブログから」。2010年から定期的に取り上げていますので、もう3年続けているのですね(^^ゞ

縦走も渋い京都府立大学 深南部から南アルプス縦走
 いつも活発な京府大の報告で、今回は深南部の前黒法師岳から北岳までの縦走に挑戦しました。全部で10泊11日。深南部は写真だけ見ているときれいなんですが、背丈以上の藪や倒木、それに虫に想像以上に苦しんだようです。「あまりの過酷さに二度とここには来るまい」とは言うものの、「うらやましい」限りです。

なんと日本アルプス縦走!同志社大学
 最近の同志社大と言えば、クライミングの記録が中心というイメージがあったのですが、前回ご紹介したように知床を積雪期に縦走するなど重厚な登山もしています。今回は北アルプス、中央アルプス、南アルプスを3回に分けて踏破しています。合計26日。この記録でとくにすごいなと思ったのは、北アルプスの出発点を親不知にしている点です。これは渋い!記録からははっきりしないのですが、単独行っぽい。
 朝食は「カップラーメンリフィル」にしたとのこと。記録では「1食100円でマルタイの2倍になるが、飯を食う意欲が違う。もうマルタイには戻れない」とあります。これは一度試してみなければ…
 同志社は剱のチンネ左稜線に行ったり、御在所岳のカリフォルニア・ドリーミングに行ったり、内容が非常に充実しているように感じました。

 上記の京府大の記録と合わせて考えると、「親不知から北ア、中ア、南アを経て黒法師」が日本アルプス全縦になるのだろうか?夢は膨らむばかりですね(^^ゞ

慶応大の中国四川省の岩塔?初登が気になる
 ずっとマルチピッチクライミングのトレーニングを積んでいた慶応大ですが、四川省横断山脈の好棒啊(ハオバンガー、4,750m)に初登したようです。
 トップ・ページに登頂時らしき写真が載っているのですが、詳細がわかりません。周りの景色は岩が累々としていることから、記録に期待したいところですね。

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大学山岳部のブログから 2012-2013積雪期 [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部の山行で個人的にうらやましい記録を勝手に紹介します。

▼積雪期の「知床」に北海道大と同志社大が
 ほとんど同時期に北大と同志社が「知床」に入りました。北大は知円別小中学校から入山、知円別岳~硫黄山~知床岳~知床岬を2/27-3/10で踏破しています。「5停滞の後の逆転サヨナラのっこしホームラン」の言葉通り、精神的にタフでなければ5停滞はできないでしょう。苦労の多い山行だと思うのですが、冷静な筆致で書かれています。
 同志社大は「ウトロ温泉バスセンター」から2/27に入山です。羅臼岳はカットしたものの、知円別岳、東岳を踏破。雪洞を掘ったが、夜のうちに風向きが変わって2メートルほど風で削り取られ、夜中に雪洞を作り直したとのこと。すごい!風で2メートルも削られるとは…
 実は同志社大のブログはこの時点で「続く…」となっているのですが、北大のブログでは知床岬以降に同志社大と遭遇していますから、なんとか無事だったようです。ぜひとも続編を読みたいものです。

▼海外登山で日本大学のメラ・ピーク、慶応の横断山脈登攀プロジェクトとは?
 日本大学がネパールのトレッキング峰「メラ・ピーク」に行ったものの、予想以上に積雪が多かったことと、ポーターの体調不良でアタック計画を断念せざるをえなかったようです。難しい判断だったと思います。仕方ないですね。
 慶応大学が今年8月に「四川省横断山脈登攀プロジェクト」と銘打って、海外登山をするようです。練習として瑞牆山で「ベルジェエール」などのクラック・ルートを登っています。どんな登攀プロジェクトなんでしょう?すごく楽しみですね。


 


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ベースキャンプは剱沢?大学山岳部のブログから2012年度春~秋 [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部のブログを見ていて、個人的にうらやましいと思う記録を集めてみました。

◆遊び心もある慶応大学山岳部
 御岳でボルダリングに興じる実力もさることながら、アルパインでは「屏風岩東壁雲稜ルート」、蝶~槍~穂高の縦走では、途中で小槍を登攀したりしています。どんなルートを登ったのかもう少し詳しく知りたかったのですが…沢登りで「釜ノ沢東俣」に行っているのですが、写真がきれいでした。

◆インド・ザンスカール遠征
 日本山岳会学生部が編成した「インド・ザンスカール遠征隊」は、大堀泰祐(中央大)、飯田祐一郎(日本大)、三井健生(立教大)、高山智之(三重大)、久保田新平(法政大)の5人で編成されました。ザ・ノース・フェースの海外エクスペディション支援プログラムにも選ばれたこの遠征隊は未踏峰L10という6165m峰を初登頂しました!第2目標のL11は技術的に難しく5700mあたりで断念したそうです。山の選定から隊員の選定、練習などどのようにしたのか非常に興味があります。
 東京では11月27日18:30~ノースフェースのプレスルームで報告会が開かれるとのこと。いいよなあ、東京は。関西でもやってほしいなあ。

◆やっぱり一つ飛びぬけている明治大
 6月に冬山偵察山行として毛勝へ。8月上旬に北岳~光岳まで縦走。9月上旬に登攀合宿として剱沢定着。11月に春山偵察山行として爺ヶ岳東尾根。中でも10月の「小窓尾根強化山行」がへ~と感心しました。それにしても年間を通しての計画が練られているのは、明治大学くらいではないでしょうか?1年生も5人いるそうです。植村直己さんなど知名度の高いOBもいるので、ブランド力が効いているのかもしれません。
 冬の毛勝の山行も今から楽しみです。渋い選択ですね。

◆夏の剱のベースキャンプは「剱沢」になっているのか?
 大学山岳部のブログを読んでいてつくずく思うのが、剱のベースキャンプが真砂沢ではなく、剱沢になっていることです。剱沢にベースを張っている関係で、早稲田大学や明治大学は「別山の岩場」でクライミングの練習をしています。文部科学省の登山研修が影響しているのかもしれません。
 逆に感じたのが、距離的に遠くなる「チンネ」や「東大谷」の方面の記録が皆無でした。「剣尾根」なんかお勧めなんですが…

 真砂沢は剱沢と違って「簡単に帰れない」という重圧に耐えなければなりません。本当に山の懐深く入ってしまうのです。真砂沢キャンプ場から見上げたマイナーピークの二ノ沢やボルダリングで楽しんだ大岩、そして毎夜繰り広げられた大岩の上の「打ち上げ」。大学山岳部がいないと真砂沢も雰囲気が変わったでしょうね。
 そういえば日本テレビ「世界の果てまで行ってQ!」のイモトさん一行が今年の夏、真砂沢で定着していたとのこと。時代が変わったものです。

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大学山岳部のブログから2011年度冬~春 [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部ならではの「うらやましい」記録を、個人的に応援する「大学山岳部のブログから」。これをやっているとつくづく「冬のシーズンは元気がないなあ」と思います。

 冬山をまったくしない大学をはじめ、八ヶ岳に行くのはいいのですが、まるで社会人が週末+1~2日でやっている山行のようです。ですから目を引くのは、やはり長期山行をしている大学でした。

京都府立大学 三伏峠~北岳
 ルート自体は特に目新しさはありませんが、アプローチを含めた10日間というのがは、他の山岳部では見られませんでした。その他にも毛勝山北西尾根、大山八号尾根などしぶい山行をしています。京都府大は完全に復活したんですね。

▼海外の山へ 早稲田京都府大はアコンカグア、法政大はニレカに挑戦
 アコンカグアに2つの大学が行きました。ここでも京都府大が大学単独として初めて海外登山隊を編成したとのこと。3月7日に3人が登頂。一方、早稲田は1953年に日本人としては初めてアコンカグア登頂をした山岳部です。どういう想いがあったのかはわかりませんが、半世紀以上を経て後輩たち5人が3月3日に登頂したようです。
 法政大はゴーキョピークで高度順化したのちに、ニレカ峰に挑戦しました。蒼氷に阻まれ、6,050mを最高点に撤退したそうです。ニレカ峰には2010年10月に京都大学が登頂していますね。

 大学生も3年生で就職活動をするそうですから、山ばっかり登っていられないんでしょうね。夏季休暇中もわりと大学に出なければならないとも聞きます。

 「岳人」の6月号を見ると、馬目弘仁さんらの「WCM(ウインター・クライマーズ・ミーティング)」に若手クライマーが合流し、錫杖岳北東壁で「セックン」と称したクライミングの交流が行われたとのこと。

 若手というのは「セクシー登山部」の宮城公博さんをはじめとする12人だったとのこと。参加クライマーが山岳部に入っているかどうかなどわかりませんが、いずれにしても個人的なネットワークではクリエイティブなクライミングが行われているのですね。

 ちょっと前から私も気になっていたのですが、この「セクシー登山部」は“バカバカしさ”に目が奪われがちですが、クライミングはすごいことやっていると思います。
 
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大学山岳部のブログから 2011年度春~秋 [大学山岳部のブログから]

 大学山岳部を応援しようと、個人的に「うらやましい」山行をご紹介します。

 北海道大学の記録には「未知の匂い」がプンプンして、本当にうらやましいです。OBさんの縫道石山のクライミングも素敵です。縫道石山はかつて「クライミング・ジャーナル」に紹介されていて、その奇怪な山容が印象的でした。報告によると割りと登られているようですね。
 さて知床半島を沢登りしながら岬まで行く報告がさらりとされていました。ヒグマとの遭遇も頻繁で、サケの遡上時期は注意が必要なんだなと再認識。土地の人の優しさに触れ、それに素直に甘えるところは微笑ましかったです。

 関西では、同志社大学のブログが興味深かったです。他大学との交流を積極的にしていて、9月に東海地域の山岳部と「御在所フェスティバル」に参加して、薪ストーブを運んだり一の壁を登ったり。
 また8月には日中韓学生登山交流会に参加したり。こういった活動はどのようなバックアップ体制がとられたのでしょうか?府立医大や中央大学も参加しているとのことです。

 夏合宿の期間はだんだん短めになっているようですが、早稲田大学は前半に縦走、後半は剣沢定着合宿とたっぷり2週間です。その中で「別山で残置を無視してマルチピッチ、できるだけナチュプロで」という記述がありました。なんか新しい時代が来ているなあと実感(^^)。

 それにしても秋ですね。山はまもなく冬本番を迎えるのでしょうね。今シーズンは2月初旬までは二男のミニバスにお付き合いします。多分子供のことで休日がつぶれるのもこれが最後になるでしょう。
 その後にいろんな計画を立てることにします☆彡。


 
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